SMX West 2016-サイト診断に役立つSEOツールとアドバイス。

最終更新日:2024/02/16

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海外カンファレンスではおなじみのツールを紹介するセッションです。全部で3つのプレゼンテーションから成るセッションでしたが、その中から1つピックアップします。検索の未来やSEOに対する考え方のセッションなどに注目しがちですが、こうした現実的(?)な内容も大事です。サイトの定期的な診断は重要ですが、頻度を高めて行うのであれば、なるべく作業は簡略化したいところですね。エージェントの方も、インハウスの方にも向けられた内容となっているため、ご参考となれば幸いです。– SEO Japan

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SEO監査に必要なツールとアドバイス

Speaker:Benj Arriola(Technical SEO Director, The Control Group, @benjarriola)

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SEOの分解

SEOを内部や外部などに分けると、対象がわかる。今回は3つのパートに分けて紹介する。

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サーバーのセッティングやコード

クローリングツール

サイト内クローリング用のツールを3つ紹介する。

  • Xenu Link Sleuth → 無料。ローカルメモリを使用。大規模サイトは不向き。
  • Screamingfrog → 安価。ローカルメモリを使用。SEOの多くの要素を確認。
  • DEEPCRAWL → 安価。クラウドで利用。さらに多くのSEOの要素を確認。

クローリングツールからのデータ

クローリングツールからデータを取得したら、以下の項目を確認しよう。

  • ブロークンリンク(リンク切れ)
  • HTTPステータス(4××、5××など)
  • サイトマップの有無(不足しているURLなど)
  • ブロックされたURL(ロボットテキストなどで、不備はないか)
  • AJAX
  • OGT
  • 内容の浅いコンテンツ(文字数)
  • 重複コンテンツ(URL、タイトル、メタタグ)

インフォメーションアーキテクチャーツール

サイトの構成を知るためのツール。インデックスされている全てのサブドメインを対象にする場合は、以下のツールが役に立つ。

また、トピックごとを対象とする場合は、以下のツールが役に立つ。

サイト構造とSEO

下記の表の上から順に精査していく。

  • サイトアーキテクチャー → 既存のサイト構造を分析することで他の要素がわかる。
  • トピックバケッツ → トピック、分類、カテゴリ、タグごとの分類など。
  • パンくずとナビゲーション → 似たトピック構造を反映。
  • URL構造 → パンくずやナビゲーションと同様になるはず。
  • XMLサイトマップ → XMLサイトマップ作製の手助けとなる。

TOPページとその他のページで分類し、それぞれの修正項目をわける。ロングテールKWのページ特定など。それぞれのページでターゲットKWのジャンルが違う。

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コード監査のツール

これらのツールは100%正確で、SEOの利益とならないかもしれない。タスクを簡単に行うというイメージ。また、HTMLをきちんと記述することは重要ではあるが、正確にHTMLを記述したとしても、大きなランキング上昇を見込めるわけではない。

スキーマとマイクロフォーマット

それぞれの検索エンジンでテストツールがある。Microformatsの有無がランキングに影響するわけではない。しかし、検索結果での表示には影響を与える。リッチスニペットやナレッジグラフなど。Microformatsはランキング要素ではない。しかし、リッチスニペットはCTRに影響を与える可能性があり、CTRの改善はランキングに好影響を与える可能性がある。

ページスピード

ページスピードの改善に役立つツールを紹介する。GruntとGulpは、画像の解像度の最適化やJSとCSSファイルの統合などを自動で行ってくれる。

モバイル最適化

モバイル最適化も必須項目だ。モバイルでの表示を確認しよう。

コンテンツ

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読みやすさ

コンテンツの読みやすさ(分かりやすさ)を計測するツールを紹介する。テスト結果のスコアについては、賛否両論があるかもしれないが。

重複コンテンツ

Sitelinerは自身のサイト内での重複コンテンツを確認するツール。Copyscapeは外部の重複コンテンツ(盗用コンテンツ)を確認するツール。

浅いコンテンツ

ここでは、Screamingfrogを使用する。文字数の少ないページを確認し、ざっくりと、修正・加筆をすべきページを特定する。

パンダアップデート

パンダアップデートの時期を確認し、自身のサイトのアナリティクスのデータと照らし合わせる。

競合のコンテンツ

競合で自分より上位のコンテンツを分析する。競合サイトのキーワードを取得し、そこから自身のサイトのキーワード差し引く。新しいキーワードの機会が得られるかもしれない。

オーディエンスの分析

単純にメンションをカウントするのではなく、オーディエンスの内部の情報を獲得する。トレンドターム、ブランド評価、コンバージョン・ドライバーなど。

リンクの質と量

バックリンクのデータソース

検索エンジンが提供するツール(Google Search Console、Bing Webmaster Tool)に加え、サードパーティーのクローラーも活用する。

また、これらのツールを結びつけるツールも活用しよう。

オーソリティーなどの評価

オーソリティ、信頼性、信憑性などを計測できるプラグインを紹介する。

悪質なリンク

ペナルティを避けるためにも、悪質なリンクの確認は必要。定期的に確認しよう。

エンタープライズSEO

これらはただのレポートツールではなく、より良いSEOを行う上での分析ツールである。複数のソースから得られたデータは、関連する項目を同時に表示している。手動で行えば膨大な時間がかかる作業を短縮してくれる。レポートに時間をかけるのではなく、分析と最適化に時間を割こう。

ツールのまとめ

最後に、紹介したツールを項目ごとにまとめた表を記載する。

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やはり、ツールの多さに圧倒されてしまいます。日々の作業の中でツールに任せられるものは、できるだけ、任せたいところではあります。自身の業務で無駄な作業が発生していないか、改めて振り返るきっかけにもなり、気づきの多いセッションでした。– SEO Japan
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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