SES London 2010 : DAO / デジタルアセット最適化が熱い!

公開日:2010/02/17

最終更新日:2024/03/15

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今日2つ目のセッションは「Digital Asset Optimisation」。SEO-PRのグレッグ・ジャーボー氏がモデレーター。Local.comのジェフ・ファーガソン、SAPのサーチマーケティング担当のクリスピン・シェリダン、Joblr.netのアン・F・ケネディ、Idealo Internetのマーティン・シンナー。

まずはパネリストがデジタルアセットの重要性を説明。

最初はJoblr.netのアン・F・ケネディ氏。「デジタルアセット最適化でオルガニックの検索結果をスーパーチャージ」と言う内容。

■DAO(Digital Asset Optimization)とは?

検索エンジンはユーザーが探している情報(ニュース、画像、映像)へのリンクを1枚の検索結果ページに集約する。その結果を最適化するのがDAO。

検索結果のアイトラッキング調査をすると大体上部を集中してみた後に、下の結果を少し見る、と言う流れだった。

2005年後半から、Googleが検索結果、それも上部に画像を差し込んでくるようになった。

さらに2010年現在は、画像が最上部に、そして映像が最下部に挿入されるようになった。

いかに意図的に画像や映像を検索結果に表示させられるかが重要になりつつある。

■オンサイトDAOでやるべきこと

1. 自社のデジタルアセットをレビューする。

2. 各ファイルのファイル名を意味のある名前に変更する。保管フォルダはシンプルは名前にする。

3. 画像のALT属性に画像の説明文をつける。画像が一般的過ぎる場合は、TITLE属性に追加の説明を記述する。

4. データベース管理している場合は、キーワードリッチな説明文を記述しておく。

5. xml&htmlでサイトマップを作成する。

6. ウェブページ上に関連するテキストが記述されている個所に映像や画像を挿入すること。現状、これがベストなティップス。

。。。DAOの基本を短く上手にまとめてくれました。

次はドイツの技術会社、Idealo Internetのマーティン・シンナー氏。自社で行ったGoogleのユニバーサルサーチの分析を行った結果を紹介。

大量の商用キーワードのデータベースを作成し、其々のワードでGoogle検索を行い、検索結果の状況を分析した。

2010年1月の時点で、40%の検索結果がユニバーサルサーチだった。
ニュース、画像、地図、映像等もあるが、特に伸びているのが、商品情報。

またアメリカとドイツを比較すると、アメリカで検索した結果の方がユニバーサルサーチになっている場合が多い(スピーカーはドイツの会社です)。ただし地図に関してはドイツの方が出るケースが多かった。地図が整備されているせいか?と推測。

。。。日本はどうなんでしょうね。

またキーワードの種類で比較すると

メジャーキーワード → 82%がユニバーサルサーチ
ロングテール → 15%がユニバーサルサーチ

だった。

結論としては、DAOは今後もっと重要になっていくだろう、と言うことで。

。。。淡々と研究結果を説明してくれるドイツの研究者的な方でした。改めてこういうデータを見ると納得感はありますね。

次はLocal.comのジェフ・ファーガソン、ローカルサーチの最適化のコツをと言うことで。最近のローカルサーチの検索結果は、

1. 最上部がアドワーズ
2. その下にアドワーズのエクステンション広告(地図リンクへの青いアイコンボタン付

3. 地図&地図の右にローカル検索結果7つ

になっている。2は実験中で無くなることもあるが。オルガニックの検索結果がスクロールしないと見れない状態。

エクステンション広告は、基本的に地図版アドワーズ。検索結果には地図リンクへのマーカー(青いアイコンボタン)が出る。最終的にどういう仕様になるかは不明。

地図の隣の7つの結果に載るかどうかオルガニック検索結果に近い部分もあるが、場所も重要。Googleは基本となる店舗情報を様々なソースから取得している。地元のローカルビジネスセンターに登録すれば確実に掲載される。他の最適化方法は下記:

・正しい住所を登録すること
・・ローカルビジネスセンターに登録
・・サイトにも同じ住所掲載。
・・できればサイトの全ページに同じ住所を掲載。
・・PO Box(私書箱)は駄目

・電話番号
・・電話番号を統一すべきかどうかは微妙、効果測定で別に番号を用意することは現状大丈夫
・・トールフリー(無料)の電話番号は掲載されるか微妙な現状

・登録すべきサイト
・・Local.com
・・Hot Frog
・・InfoUSA
・・Localeze
・・MerchantCircle
・・TrueLocal
・・Superpages
・・重要なのは住所を統一すること!

・他のティップス
・・名前にビジネスの種類が入っていた方が掲載されやすい(例:花屋ならFlowersとか)
・・名前に住所・地域名が入っていることも効果的(例:Londonとか、もっと細かく区名とか)
・・市庁の近くの住所が表示されやすくて有利かも
・・レビューがあることも重要(Yelpなどのレビューサイト、ただしサクラは危険)

・今後重要になりそう
・・画像や映像
・・クーポン

。。。ローカル検索って、かなり進んできてるんですね。全部やるの、相当大変そうですけどね。一回時間取ってやればいいだけか。

最後にSAPのシェリダン氏。DAO全般について。

ユニバーサルサーチの普及で、従来の検索結果のアイトラッキングの流れが変わりつつある。画像や映像の最適化は重要だと。

ファイル名を決める時は、最も重要なキーワードに絞ることが効果的。SAPであれば、sapやcrmなど。

SAPではサイトで使用されているデジタルファイルを全て調べて名前を着け直した。

その結果、、、

・ビデオの視聴回数とビデオ経由の問い合わせが大幅に上がった。
・Google Maps経由のアクセスが大幅に上がった。SAPの各支社の情報が的確に登録された結果と考えている。

最後にQ&A。特筆すべき内容は無し。「ローカルサーチやDAOで、マイクロフォーマットは重要になってくるか?」と言う質問でパネリスト&モデレータがマイクロフォーマットと言う言葉自体を知らなかったのが、まだまだ進化の途中だよな、と言う印象でした。ま、僕も対して分かってませんが。

。。。DAOとは?的な内容でしたが、正直余り研究していない分野なので参考になりました。デジタルアセット最適化、、、DAOか。ニーズは今後ありますよね。英語圏だと、DAOって言葉自体はかなり使われてきているようです。検索してみたら日本はまだっぽい。来週新サービスのプレスリリースでも出そうかな 笑

ローカル検索はアメリカの取り組みはかなり進んでいるのかな、、、と言うかスピーカーのLocal.comもですがローカル検索のサービス会社が多いんですよね。あれだけ土地が広いんだし日本以上のローカル検索の需要はあるのかもです。ローカル検索を対象にしたGoogleの広告オプションはさらに増えてきそうですが、運営側はそれ程でもですかね。サイトを作る時、守るべき基本ルールは増えそうですけど。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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