SES London 2010 : メールキャンペーンのレスポンスを上げる7つの「証明済み」の方法

公開日:2010/02/15

最終更新日:2024/03/18

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「7 Proven Tactics to Increase Response for Your Email Campaigns」、つまり「メールキャンペーンのレスポンスを上げる7つの「証明済み」の方法」。キャッチーなタイトルに惹かれて聞いてみました。どんどんサーチから離れていきますが。。。たまにはいいかな。淡々とティップスを話し続けるスピーカーだったので、適度にまとめて書きます。スピーカーは元eBay、現在フリー?のメールマーケッターであるタマラ・ギーレンさん。

【メルマガ登録時のコツ】

1. メールマガジンを売り込もう!
まずはメルマガに登録してもらうことが大事。メルマガでディスカウント情報を毎週流す、登録すると、$10のディスカウントクーポンがもらえる、など分かりやすいアピールが大事。

2. メールマガジンのサンプルを登録フォームにに表示しよう

3. 個人情報に関する情報を取得する場合は、その理由を説明しよう

4. 最後に何に興味を持っているか聞き出そう

5. 登録後、お礼とウェルカムメッセージを表示しよう

6. 登録後、すぐにウェルカムメールを送信し、可能であれば追加の個人情報も入力してもらおう

7. ウェルカムメールで特にお勧めの商品や商品カテゴリを紹介しよう

【セグメンテーションのコツ】

メルマガ会員のセグメンテーションは取得した属性以外にも購買履歴を元に細かく分けることができる。

・リピーター(回数別)
・1回しか買ったことがない顧客
・初めての顧客
・常連の顧客
・セールの時しか買わない顧客
・ディスカウント商品しか買わない顧客
・メルマガのリンクをクリックしたことがあるけど購入したことはない顧客
・メルマガのリンクをクリックしたことのない顧客

Amazonはユーザーの購買商品に基づいて関連するオススメ商品を自動的に抽出してメールしてくる。

【他ティップス】
・メールは多い方がアクション数も多くなるが、解約率も高くなる。オプションとして、メールの配信数を減らせるオプションをユーザーに与えることも手段。ニーマン・マーカス(高級デパート)は週1回のみのメール配信オプションを提供している。

・またはメールコンテンツをセグメント化した上で、ユーザーが欲しい種類の情報を細かく選んでもらえるようにし、その情報だけを送ることも可能。

・メールの解約フォームでは最後に解約の理由を聞き出すことが重要。

・メールとは別にFacebookやTwitterを使ってリストを増やすことも可能。ソーシャルメディアが人気の今、手法としては重要になりつつある。ディスカウントやプレゼントの効果がメールマガジン登録時より効果がある。

・メールマガジンのコンテンツをウェブ化し、メール上でウェブコンテンツへのソーシャルブックマークやSNSへの共有リンクを付ける。

【SPAMフォルダーに入らない話】

・5通に1通のメールがSPAMフォルダーに分類されている
・メール送信のインフラも重要、インフラの不整備で自動的に弾かれるケースも多い
・SPF、Sender ID、DKIM等を設定することも重要
・Gmailやスパムチェッカー等で事前に送信したいメールがSPAM認定されないか確認する
・定期的に送信メールをチェックし、定期的にクリーンアップする(弾かれたメールはリストから外す)ことも重要

【自動配信メールのテクニック】
特定のユーザーアクションに基づいて自動的にメールを配信する。上手に使うと極めて効果的な使い方ができる。

例:

・商品購入したユーザーにお礼や注文確認メールとは個別に送信し、そこに自動的に他のディスカウント情報を含める。

・誕生日に誕生日期間だけ使えるクーポン等を含めたメールを送信する。

・ショッピングカートを途中で破棄した(購買まで進まずに帰った)ユーザーにメールを配信

・初めて購買をしてくれたユーザーにリピーターにつながるような追加のディスカウントクーポンを含めたメールを送信

・長期間、購買やサイトアクセスが無いユーザーに「We Miss You」メールを送信

・・・

最後にQ&A。面白かったのが、週のいつメールを送るかと言う話。B2Cの場合はユーザーが自宅ですぐにアクションにつなげられる土日が効果的では?と言うことでしたが、B2Bの場合、スピーカーの場合は、本来余り良くないとされる月曜日の朝9:30に送っていると言う話でした。競合が火水木に送ることが多いので、あえて月曜に送って目立たせている、と言うことでした。

後、9:30と言うのは多くのビジネスマンが9:00に出社するだろうから、月曜朝に出社して週末のメールを整理し終わった後にメールが届くことを意識している、と言うことでした。これはありますよね。僕も出社後、まずメールチェック&SPAMメールを削除する作業があり、それが終わった頃に届くメールは他より目に止まります。

・・・

なんか「7つの方法」以上に盛り沢山な内容でしたが、サーチとかLPOにも応用できる考え方やテクニックもあるのかな、と思いましたね。特にLPOなんかはログインした状態のユーザーだったりユーザー属性や購買履歴が細かく分かるユーザーに対してはメルマガのセグメンテーション以上のセグメンテーションやメッセージングが出来そうですし。この辺は研究していきたい所ですね。

ソーシャルメディアの話をもっと聞きたかったのですが、スピーカーがメールマーケの細かいテクニックを知り尽くしたプロ中のプロと言う感じだったので、メールよりになってしまうのは仕方ないですかね。

しかしソーシャルメディアどころかサーチよりはるかに歴史の古いメールの世界ですが、細かいテクニックの話を聞いても、正直数年前と何が大きく変わっている、ってことは全く無いですよね。メールマーケティングが進化してない、と言うよりは、ネットマーケティングって細かいテクニックやノウハウ、テストの積み重ねで成り立つものなんだな、、、と改めて思いました。

ネットの最新情報ばかり追いがちな僕ですが、実際は楽天で何年もショップ運営してメール会員をある程度持って地道に運営しているショップ運営者さんの方が色々深みのあるノウハウやテクニックを持っているのかもしれません。

なんて、自分を否定しちゃいけませんが、今日の後半はソーシャルメディア中心なので気を取り直していこうと思います。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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