Googleがサイトスピードをランキングシグナルに利用する特許と理由

公開日:2014/04/08

最終更新日:2024/02/16

ブログ

数年前にGoogleが導入した「サイトスピード」というランキングシグナル、実際の順位にはさほど影響はないということで、SEO的には余り重要視されてきたわけではありませんが、今回サイトスピードと検索順位に関するGoogleの特許が認められた、ということで、その内容を改めてチェック。特許関連の記事となればもちろんSEO by the Seaから。 — SEO Japan

2009年4月9日、Googleのウェブマスター向けブログで「ウェブ検索ランキングにおけるサイトスピードの利用」を読んだ後、多くのサイトのオーナーが、ウェブサイトをスピードアップすることに関心を持つようになった。

Early race car driver Bob Berman, who raced in the first Indy 500 in 1911.

同日、Googleのマット・カッツ氏は、自身のブログで「Google、検索ランキングでサイトスピードを導入」を投稿していた。この2本の記事では、Googleが利用するランキングシグナルとして、サイトスピードが挙げられていた。

カッツ氏は、大地を揺るがすようなシグナルではないと指摘している。また、大半のランキングにおいては、影響を与えない可能性もあるようだ。しかし、同氏は、スピードは、ユーザー体験の改善を含む、ランキング以外のメリットがある点を強調していた。

どちらもの記事も、Googleがサイトスピードにおいて注目している点、そして、Googleがサイトスピードをページのランク付けに利用する方法を詳しく説明しているわけではなかった。しかし、2月4日にGoogleに付与された特許には、もっと詳しい情報が掲載されていた。

それでは、Googleは、ページが読み込まれるスピードをランキングシグナルとして、なぜ利用することに決めたのだろうか?

分かりやすく説明すると、この特許は次の点を指摘している:

ある検索クエリに対して、同様の関連度の2つのリソースがあったとすると、ユーザーは、読み込みにかかる時間が短いリソースへの訪問を望むと考えられる。

Googleは、PageSpeed Insightsツールを含む、サイトに関連する問題を調べる上で有効なツールをサイトのオーナーに提供している:

Google's PageSpeed Insights tool online interface.

PageSpeed Insightsツールは、ブラウザにページが読み込まれるスピードに関する複数のルール(経験則)をどの程度満たしているかに応じて、サイトにスコアを与える。特許では触れられていないものの、このツールは、サイトのスピードアップを試みる人達にとって、心強い味方となる。

ルールに関する情報、このルールが用いられる理由、実装される仕組みに関する情報も豊富に用意されている。専門的な情報が多く、開発者、もしくは、サイトのスピードの最適化を実施したことがある経験者に助けてもらう必要があるかもしれない。

読み込み時間の比較

それでは当該の特許を紹介する:

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用
考案: Arvind Jain、Sreeram Ramachandran
付与先: Google
米国特許番号: 8,645,362
付与日: 2014年2月4日
申請日: 2010年11月12日

概要

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用する、コンピュータ保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、機器。

一形態において、検索クエリを特定のユーザーのデバイスから受けるメソッドを含む — 当該の検索クエリに対応するそれぞれの複数のリソースに対して、それぞれ第一スコアを受け、それぞれの複数のリソースに対して、リソースの読み込み時間の計測値を指定する読み込み時間のデータにアクセスし、読み込み時間の計測値を基に、複数のリソースのそれぞれの第一スコアを調整して、複数のリソースの一つ一つに第二スコアを生成する。

オンラインリソースの読み込み時間は、ページまたはリソースが閲覧される複数のデバイスに対するサンプルの読み込み時間の統計的な計測値に応じて決まる。

この特許は、ブラウザでの読み込み時間に影響を与える要因として、次のアイテムを挙げている:

  • リソースの大きさ
  • リソースに含まれる画像、または、参考文献の数
  • リソースに対応するウェブサーバー
  • リソースの読み込みに対するネットワーク接続のインパクト

Googleが、2つのページやリソースを比較するために読み込み時間を計測する際は、(1)同じ国に存在し、(2)同じユーザーエージェント(例: 同じブラウザ)を用いるデバイスに制限すると見られる。

読み込み時間のデータは、ウェブブラウザ、ウェブブラウザのアドオン、あるいは、特定のユーザーのデバイスに関連するモニタリングソフトウェアから集められる可能性がある。

教訓

この特許は、クエリに対して、2つの異なるページまたは結果が存在し、1つは比較的早く読み込まれ、もう1つは比較的遅い場合、早い結果は、表示される順番において優先され、一方の遅い結果は格下げされ、その結果、早いページの方が検索結果の上位に掲載されるようになる可能性があると指摘している。

一部のページの読み込み時間を「推測」する手法等、この特許には、その他にも詳しく描かれている技術がある。モバイルの読み込み時間のデータは、「この類のデバイスにおけるリソースに対するリクエストの待ち時間が長いため」含まれないと記載されている。

このタイプの読み込み時間の情報は、「一部のリソースは、特定の場所やデバイスから十分なトラフィックを得ておらず、特定の特徴を共通点として持つデバイスで得られた読み込み時間の計測値が、有益な値だとは限られないため、一部は用いられない可能性がある。特許は、次のような例を挙げている:

フランス国内のユーザーのデバイスからは、中国語のリソースに十分な量のアクセスが行われていないと見られるため、フランス国内のデバイスのみを利用した読み込み時間の計測値は、意味を持たない可能性がある。また、立ち上げられたばかりのウェブサイトもまた、リソースに関連する読み込み時間のデータが十分に得られていないと考えられる。

サイトのスピードを改善することが出来るなら、それに越したことはない。関連性や、ページランク等のシグナルほど強力ではないかもしれないが、2つの似ているページがあり、1つのページはもう1つのページよりも読み込みが遥かに早い時、大きな影響を与えるポテンシャルを持つ。

追加: 2014/02/14 Go Fish Digitalで協力したデビン・ホームズ氏(優れたデザインを提供してくれた)が、今日の午後、「Google、バックグランドでJavaScriptをコンパイルしてChromeをスピードアップ」を紹介してくれた。この記事を読めば、Googleがウェブのスピードアップにいかに真剣に取り組んでいるかが分かる。この特許は、異なるユーザーエージェント等を考慮して、サイトを比較する取り組みを取り上げており、これはGoogleがユーザーエージェントに注目する理由に1つに数えられる。 Googleが、2つの異なるリソースの読み込み時間を比較するなら、同じバージョンのChromeでウェブサイトが読み込まれる時間を検討する可能性がある — 例えば、Chromeに対するGoogleの最新の修正には、ページの読み込みをスピードアップする効果が見込まれている。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Patent on Site Speed as a Ranking Signal」を翻訳した内容です。

特にモバイルデバイスの普及&ウェブのグローバル化で必ずしもネットワーク環境が日本程良くないGoogleのサービスエリアは格段に増えていくと思いますし、Googleにとってもより重要な要素になっていくのでしょうか。SEO関わらずUX的にサイトスピードは大事なのは当たり前の話ですし、この記事をきっかけに再度あなたのサイトのスピードチェックをしてみては? — SEO Japan [G+]

記事キーワード

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。