Pubcon 2015-インハウスSEOに必要なツールと課題の解決方法

公開日:2015/10/14

最終更新日:2024/02/16

ブログ

インハウスSEOの方にとって、日々の作業の効率化は常に図りたいことだと思います。また、環境の変化やビジネスの内容により、あらゆる課題が日々生まれていることでしょう。今回のセッションはインハウスSEO担当者を対象としたセッションですが、弊社パートナーのクロスフィニティ株式会社が提携している、seoClarity社からもキース・グッド氏がスピーカーとして登壇しています。彼らからの情報が日々の作業の助けとなれば幸いです。– SEO Japan

原題:In-House Tools and Tricks

このセッションは以下の3部構成となっています。

*リンク先は全て英語となっています。

ソリューション、プラットフォーム、そしてインハウスSEOの成功の秘訣

スピーカー:Keith L. Goode(seoClarity,Chief SEO Evangelist)

インハウスのSEO担当者が費やす時間
彼らが実際にどのような作業に時間を費やしているのだろうか?

  • データの集約(33%)
  • レポート(22%)
  • リサーチや分析(22%)
  • 施策作業(17%)
  • 教育(6%)

インハウスのSEO担当者が費やすべき時間
それでは、彼らが本来行うべき作業はどういったものだろうか?

  • 施策作業(70%)
  • 教育(14%)
  • リサーチや分析(10%)
  • レポート(5%)
  • データの集約(1%)

いつプラットフォームが必要だと気づくだろうか?
データの集約は時間の無駄だ。MOZ、SEMrush、Screaming Frog、など大量のツールからデータを集約する作業は困惑を産む。

適正と学習曲線
ツールやプラットフォームは、自分にあったものを使用した時に初めて利用価値がある。また、人間は習慣の生き物であるため、既に獲得した習慣を変更することには困難が生じる。

この課題に対する解決策として、レポートが鍵となる。成功体験と教育のデモンストレーションを行うのだ。そのため、上司への報告に上限を持たすべきではない。同僚へのレポートは適した内容にカスタマイズする。個人レベルでのセッションも積極的に行おう。

ROIの証明
多くの管理者は時間短縮のメリットについて興味を示さない。彼らは新しい収益を見たいのであり、オペレーションに問題がある場合に節約が問題になる。

この課題に対しては、自身でビジネスモデルを構築することが重要だ。ツールやプラットフォームの価値をビジネス上のニーズに合わせて説明するのだ。ツールに対してのコスト対利益の説明しなければならない。

組織の合意と選定プロセス
予算の確保、KPIの設定や合意、見積り依頼の作成なども課題だ。

この課題に対しては、プロセスの管理が鍵となる。どのKPIが最も重要かを判断し、そのKPIを説明するためのデータを選定する。承認を得るための入り口を構築し、定期的にコミュニケーションを取り、情報をアップデートする。

データの検証
APIキーの失効、IP毎に違うデータの表示、内部と外部のファイヤーウォール、などが課題だ。

この課題に対しては、自身の役割と他者への依頼を上手く組み合わせることだ。あなた一人でデータの検証を行い、寝ずの番をする必要はない。他のメンバーのほうが詳しい課題もあるため、彼らの協力を仰ごう。

SEOを成功に導く7つの習慣
インハウスSEOで成功するために習慣としておきたい内容を挙げる

  • データをキチンと保管する(ランキング、コンテンツの変更、ログファイルなど)
  • 対人交渉を上手く使う(協力を得るため、開発者にはビールをごちそうしよう)
  • 組織内でSEOに取り組む(コンテンツ、PR、開発室なども巻き込もう)
  • アラートを設定する
  • レポーティングする相手を知る
  • レポートをシンプルにする(1つのレポートにつき、KPIは2-3個)
  • クロールを行う(多くのSEOが自身のサイトの構成を把握していない)

もう一つ付け加えたい習慣
自分自身をアップデートしよう。そう、あなたは勉強すべきなのだ。ブログを読む、テストを行う、そして、他のSEO担当者と交流し、自身のアップデートを怠らないようにしよう。

ツールを活用したエクセレントで持続的なSEO

スピーカー:Brian Mcdowell(President,SERP Strategies, Inc)

少ない作業で多くを産む
可能な限り自動化しよう。自身の予算を分析し、それをベースに計画を立てる。

2016年の投資先
来年、あなたの予算を投資するべき箇所は以下の通りだ。

  • データ
  • 教育
  • 人材

データには最も投資すべきだろう。ROIを証明するために、どのようなデータが必要だろうか?また、現在はどのようにして集めているだろうか?

教育も重要だ。人数は揃っているかもしれないが、しっかりと”ノウハウ”は伝えられているだろうか?知識の集約のための投資を行おう。

あなたの組織を成長させるために必要な人材は揃っているか?現実とのギャップはどこで生まれ、どう埋めようとしているだろうか?

自身のサイトの調査
自サイトの精査や調査に使用するツールを紹介しよう。

Screamingfrog
まあまあといったところか。アメリカでは最も安いツールかもしれない。もちろんデータにリミットはある。

DEEPCRAWL
クラウドでデータを保管することが可能。大量のデータを管理することができる。

URI Valet
非常に便利なツール。ユーザー・エージェント毎の表示確認、タイトルやメタデータなどの情報、ダウンロードタイムなどを取得できる。

ANNIELYTICS
コンサルティングを頼む場合は、彼女がベストだ。資料も公開している。

大企業向けのツール
エンタープライズ向けのSEOは各種ある。その中かからなにを選べばよいのか?Search Engine Land のこちらの記事が役に立つ。またDIGITAL MARKETING DEPOTに、フルガイドが載せられている。

ランキング調査
ランキング調査で使用するツールは以下の通りだ。

全てをダッシュボードにいれよう
Geckoboardをお勧めする。ダッシュボードを作成でき、様々なツールに対応している。設定も楽。私はモニターを複数使い、時期別にデータを表示している。上司に報告ときは大きいモニターを使用しているが、ダッシュボードに予めいれておけば非常に便利だ。

教育について
Evatoではさまざまな技術を持った人材がコミュニティを形成している。教育目的のコミュニティもあるので、このコミュニティに登録している人材に教育を依頼することも可能だ。

ニーズを特定しよう
TOP20の都市でSEO関連の仕事は18%も増えている。アメリカでのSEO関連の仕事が探しやすい地域を紹介しよう。

自身のサイトがどう構築されているか
built withを使おう。技術的な情報に加え、マーケット情報やグローバルのトレンドも確認できる。

SEOの成熟度を査定し加速させよう

スピーカー:Alex Volk(Search Marketing Director,Microsoft)

SEOにおける課題
SEOに関連する課題は複数ある。また、マイクロソフトでは様々なサービスを提供している。マイクロソフトは集約化された組織ではないため、色々な部門とコラボするのは難しかったりする。そのため、組織のゴールをまとめる事が重要となっている。

“ハイブリットSEO”によるアプローチ
マイクロソフトでは中心的なSEOチームを設置し、そのまわりに各種サービス(Office、Skype、Surfaceなど)が関わっている。プラットフォームの設置も重要で、マイクロソフトの場合はBright Edgeを使用している。ここで重要となるポイントを挙げてみよう。

  • よく設計されたSEOの指針の設定
  • SEOのターゲットの特定とレポーティング
  • ターゲットキーワードのカテゴリ別のリスト
  • 技術的なSEOの優先順位付け
  • マイクロソフト流のソーシャル共有の戦略の採用
  • Bright Edgeの活用
  • iCrossingやその他のエージェントの活用

SEOの成熟モデル
マイクロソフトの場合のため、スモールビジネスの場合は違うかもしれない。それぞれのステージにゴールを設定することがポイント。例えば、SEOの技術の習得→計画の策定→戦略の構築→他メンバーの指導、などをそれぞれの分野で策定している。

自身のSEOの成熟度
さらに、個人レベルでも設定することが大事だ。ポイントを幾つか挙げよう。

  • 組織の習熟度と個人の習熟度との比較
  • 他グループや他社に対するベンチマーク
  • 習熟度のスピードを上げる取り組み(全員が上手くできるわけではない)
  • 戦略的に行い、リターンを最大化する

コミュニティ
コミュニティは非常に大事だ。コンテンツをパッケージ化し、コミュニティ内で共有しよう。我々にとってのコミュニティの一例は、Search Engine Land、Moz、
Yammer Communityなどだ。

業界の情報収集
何が起こっているかを把握し、新しい物事をキャッチアップする。水平的に情報を把握する。

レポーティング
対象にわけて、定期的に行う。自分の場合のパターンを見つけて、一貫して行う。(一貫して行わないと、ブレてしまう。)

  • 週次(自動ツールのレポート、現場レベルの情報)
  • 月次(トレンドや更新内容のまとめ、重要事項のハイライト、関連部署に広く送付)
  • 3ヶ月毎(上層部へ報告、業務上の影響や重要な出来事、今後の展望やプロジェクト)
  • 適時(大規模なサイトや業界などのニュースやイベント)
海外のカンファレンスに参加する度に思うことが、インハウスSEO担当者の数とツールの利用率の違いです。参加者と話してみても、小規模な会社からの人も多いですが、SEO担当というポジションがしっかりとあるようです。小規模なサイトの場合は人手の少なさ、大規模なサイトの場合は対象の数の多さ。それぞれの課題があると思いますが、それらの作業を簡易化するためにツールを使用している、というイメージを持っています。今後、日本でもいわゆるSEOツールの普及率が高まるかはわかりませんが、可能な限り自動化してアウトプットを最大化することは大事なことになってきそうです。

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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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