ペンギンアップデート3.0事前対策マニュアル

最終更新日:2024/02/20

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パンダアップデート4.0が実施され、次はパンダアップデート3.0か?!と恐怖に慄いているSEO業者(汗)の方も多いことでしょう。徹底したコンテンツマーケティングを活用したSEOで歴代のアップデートを切り抜けてきた米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルがペンギンアップデート3.0を予測し、その事前対策を考えた記事を。日本の有料リンクSEOを崩壊させたペンギンアップデートですが、Googleがリンクを評価要素として重要視しているのは変わらない現在、あくまで一つの考察ながら意図せぬ順位下落を避けるためにも読んでみる価値はありそうです。 — SEO Japan

penguin 3

Googleによると、ペンギン 2.0は、英語の米国のクエリの2.3%のみに影響を与えたようだ。「2.3%のみ」と言う表現を用いたが、今までのアルゴリズムの導入の中では、3番目に規模が大きいアップデートであった。影響を受けたのはクエリだけではなく、ペンギン 2.0の登場は、多くのサイトのウェブトラフィックにインパクトをもたらしたのであった。中には、トラフィックが90%減少したと報告したウェブマスターもいた。平たく言えば、ビジネスは破壊され、収益を得ることは出来なくなったと言うことだ。

現在、大規模なアップデートが再び投入されようとしている — ペンギン 3.0だ。

ただし、心配する必要はない。今回は、ペンギンの現状に関するニュースを提供し、ペンギンに備える方法を伝授していく。

ペンギンの番号

ペンギンに関する話をしようとすると、混乱を招いてしまうことがある。何匹ペンギンがいるのだろうか、そして、新しいペンギンの番号は何番になるのだろうか?

GoogleとSEO業者の番号を付ける方式が異なるため、混乱を招く一因となっている。ダニー・サリバン氏、そして、同氏率いるSearch Engine Landは、整数を使ってペンギンアップデートに番号を与えている。ペンギン 1、ペンギン 2、ペンギン 3、そして、ペンギン 4と名づけている。

一方、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、アップデートの規模の大小を表すために、少数を用いている。

どの方式を好むにせよ、ペンギンのアップデートが4回行われていることに変わりはない。そのうちの2つは大きく、残りの2つは規模が小さかった。一方、出番を待つ、5番目となるペンギンアップデートは、大きなアップデートになると言われている

それでは、Googleが用いる、より大勢の人達に受け入られている番号付けの方式を用いて、ペンギンアップデートの歴史を駆け足で振り返っていこう。

ペンギン 1、オリジナルのペンギン — 2012年4月24日

このアルゴリズムの変更は、Google史上最大のアップデートであり、平等な環境を作るために導入された。ペンギン 1は、過剰最適化のサイトを葬る使命を帯びていた。

ペンギン 1.1 — 2012年5月25日

オリジナルのペンギンを初めて更新した1.1は、ほとんど波風を立てなかった。

ペンギン 1.2 — 2012年10月5日

2012年の秋に行われたペンギンのアップデートでは、品質の高いサイトに見返りを与えるための改善が行われた。ペンギン 1.2では、英語のクエリの0.3%が影響を受けた。

ペンギン 2.0 — 2013年5月22日

ペンギン 2.0は、大規模なアップデートであった。多くのクエリ、そして、多くのサイトが影響を受けていた。ペンギン 2.0は、質の低い被リンク、そして、何よりも過剰に最適化されたアンカーテキストを嗅ぎ分ける能力をアップさせた。

ペンギン 2.1 — 2013年10月4日

このアップデートに関しては、それほど重要ではないと指摘するウェブマスターもいる。しかし、2.0が投入された際に、恐らく、身を潜めていたであろう一部のサイトは、ついに見つかってしまった

そして、今、再び、ペンギンが投入されようとしている。ペンギン 3.0になるのだろうか?3.0なら何が起こるのだろうか?

ペンギンの意図

あらゆるアルゴリズムのアップデートは、より関連する検索結果を返し、スパムに対抗することを最終的な目標に掲げている。

ペンギン 2.0も例外ではない。Googleは、ペンギンと言う呼び名が定着するまでは、「ウェブスパムアップデート」と呼んでいた。つまり、ペンギンはウェブスパムを狙っているのだ。しかし、実際に何に照準を当てているのだろうか?

  • スパムな被リンク — ペンギン 2.0の最大のターゲットは、有毒、つまり、スパムな被リンクであった。品質の低いサイトからのあらゆる被リンクがターゲットになった。
  • 完全一致のアンカーテキスト — ページの名前と同じアンカーテキストもターゲットになった。例えば、example.com/cheap-cell-phonesに向かうアンカーテキスト「cheap cell phones」は、ペンギン 2.0の登場により、格下げの対象となった。
  • 最適化されたアンカーテキスト — 同様に、キーワード、とりわけ競争の激しいロングテール、ショート、または、ヘッドタームを持つアンカーテキストは、ペンギン 2.0の攻撃を受けていた。「top cell phones」や「best smartphone」等のショートアンカーは、過剰最適化と見なされた。
  • 有料リンク — ペンギン 1.0と同じように、Googleは、ペンギン 2.0を用いて、有料リンクへの包囲網を狭めようとした。明らかに金銭のやり取りが行われていると見られるリンクは、- 一部の目立たないリンクも含め – ペナルティーを課された。
  • 関係のないリンク — 大半のオーソリティの高いサイトからのリンクは、リンクプロフィールを強化する傾向があるものの、Googleは、被リンクのトピックの関連性を的確に判断するようになった。会計ソフトウェアに関するウェブサイトが、ペットフードサイトからのリンクを受けると、ペンギンの出動を促す可能性がある。

ペンギン 3.0のターゲット

次のメジャーなペンギンアップデートの導入は、ペンギン 2.0のターゲットをより厳しく処罰する可能性が高い。以下に、ペンギン 3.0が焦点を絞ると私が推測するターゲットを挙げていく:

  • 最適化されたアンカーテキスト — ご存知のように、完全一致とキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストの時代は幕を閉じようとしている。ペンギン 3.0の支配下では、さらにこの手法に対する警戒レベルが上がる。アンカーテキストの最適化には手を出さない方が良い。勘の良いSEOのエキスパートは、最終的に、アンカーが検索に与える影響は制限されると以前から推測している。共引用と共起へ向かうトレンド、そして、よりソーシャルなウェブの台頭により、単純に被リンクは、今までの影響力を維持することが出来なくなる。この流れについていく上でも、アンカーの最適化は意味がないどころから、明らかに危険である。
  • 品質の低い被リンク — 質の低いサイトからのリンクは、出来れば避けておきたい。正当なサイトに、怪しげなサイトからリンクが送られると、まっとうなサイトが怪しく見えてしまう。サイトに対するリンクを管理する立場にあるなら、オーソリティレベルが同等、または、高いサイトからリンクが寄せられていることを裏づけるべきだ。
  • ゲストブログネットワークからのリンク — Googleは、PostJointやMyBlogGues等のアーティクルネットワークに対する統制を強めている。マット・カッツ氏が、ゲスト投稿ネットワークを仕留めると言ったのは、冗談ではない。Googleは、既に行動を起こしており、今後も統制を強めていくだろう。そして、ペンギン 3.0では、アルゴリズム自体に指令がインプットされるのではないだろうか。

危険かどうかを把握する方法

ペンギン 2.0は、全てのサイトに影響を及ぼしたわけではなく、この点に関しては、ペンギン 3.0も同じはずである。安全を期するには、コンテンツとリンクプロフィールを常に評価するべきである。ペンギン 3.0に襲われるかどうかを特定するために、まずは、ペンギン 2.0の影響を受けたかどうかを把握してもらいたい。

そのためには、Panguinを利用すると良いだろう。

このサイトは、分析データを用いて、アルゴリズムのアップデートと共にタイムラインに掲載する。サイトが、アップデートと同時期にトラフィックを落としているなら、当該のアップデートの影響を受けたと考えられる。また、ペンギン 2.0の影響を受けたものの、何も対策を講じていないなら、ペンギン 3.0の影響を受ける確率は高いと言えるだろう。

このツールにサイトを接続すると、下の画像のグラフと同じようなグラフが表示されるはずである:

tool penalty

右側のアルゴリズムのアップデートを使って、ペンギンアップデートのみを表示しよう。次のサイトは、5月22日のペンギン 2.0、そして、10月のペンギン 2.1の影響を受けているようには見えない。

tool penalty

サイトが、以前のペンギンアップデートの影響を受けたことがあるなら、ペンギン 3.0に狙われる恐れがある。今のうちに対策を講じておいてもらいたい。

対策

ペンギンのターゲット、そして、サイトの危険度を理解したら、実際に行動を起こしてもらいたい。

リンクプロフィールの評価を行うと良いだろう。ペンギン 3.0が導入され、ペナルティーを受けたら、徹底した評価を嫌でも行わなければならなくなる。手動ペナルティーの結果は、延々と続く。したがって、ペナルティーの長期的な影響に苦しむよりも、積極的に行動を起こし、今のうちにリンクプロフィールを評価しておくことを薦める。

それでは、評価を重点的に行うべき分野を簡単に説明してく。

ゲスト投稿ネットワークからのリンクを全て削除する

ゲスト投稿ネットワークを過去に利用したことがあるのなら、出来るだけ早くリンクを削除するべきである。ゲスト投稿ネットワークのアカウント、または、自分で取っておいた記録を用いて、どのサイトからリンクを得たのか特定しよう。

このリンクに対する権限を持っているなら、今すぐに削除してもらいたい。権限を持っていないなら、サイトのオーナーやウェブマスターに連絡を取り、代わりに削除してもらおう。

スパムサイトからのリンクを全て削除する

思っている以上に多くのスパムサイトからリンクが送られてきているかもしれない。簡単な検査を行うだけで、認識していなかった、多数の質の低いサイト、リンクディレクトリ、トピックが異なるサイトが見つかる。このようなサイトからのリンクは、なるべく早く削除するべきである。今後のアルゴリズムのアップデートにおいて、重大なペナルティーの対象になるためだ、

ここでは、厳しい態度で臨んでもらいたい。正当な可能性があるサイトを救うことが目的ではない。スパムの可能性があるサイトを全て削除する必要がある。多くのリンクを削除して失敗する方が、劣悪なリンクを残して失敗するよりも、まだ救われる。優れたリンクはいつでも加えることが出来る。手動のペナルティーを受けてしまうと、被リンクを削除するプロセスで手を緩めたことを、後悔するはずである。

完全一致のアンカーテキストのリンクを全て削除する

続いて、完全一致のアンカーを削除する。URLのアンカーを多数抱えているのではないだろうか。このタイプのリンクは完全一致とはカウントされない。完全一致は、ページのURLではないタイトルが、アンカーテキストと一致する際に発生する。 先程触れた例「example.com/cheap-cell-phonesに向かうcheap cell phones」は、削除するべきリンクの典型的な例である。

最適化したアンカーリンクを全て削除する

次に最適化したアンカーを削除、または、無効化していってもらいたい。過剰に最適化されているアンカーを用いているなら、削除しよう。削除するプロセスを躊躇したくなる気持ちは分かる — 価値を加えている可能性があるリンクを削除しなければならないのだ。しかし、この作業は、Googleに対して、健全なリンクプロフィールを持っている点をアピールする上で、欠かせない取り組みである。

ゲスト投稿リンクをnofollowにする

とりわけ、検索結果を操作するために、ゲスト投稿を介して多くのリンクを構築してきたなら、過去を振り返り、ゲスト投稿した全てのサイトを再び訪れるべきである。当該のサイトに自分のサイトへ向かうリンクをnofollowにしてもらうよう要請しよう。ゲスト投稿した記事でキーワードを詰め込んだアンカーテキストを使っていないことを願う。なぜなら、ペンギン 3.0に襲われる確率が高くなるからだ。

幸いにもアカウントを持っているなら、ログインして、自分でリンクにnofollowを加えることが可能だ。

結論

ペンギン 3.0を回避するための行動は、その他のペナルティーを回避する行動とほとんど変わらない。ただし、ペンギンアップデートの過去のターゲットに関して、守備を固めるために対策を多少調整する必要がある。

危険だとは思っていなくても、上述した作業を行うことで、リンクプロフィールを改善する効果が見込める。ウェブサイトを整理する取り組みが害を及ぼすことはない。無害であり、むしろ、有益である。

ペンギン 3.0に関する考えを聞かせてもらいたい。そもそも、ペンギン 3.0は、本当にやって来るのだろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Avoid Getting Slaughtered by Penguin 3.0」を翻訳した内容です。

えーと、結論からいうと、SEOのリンク対策は一切やるな!、というお話でした。終了 m(_ _)m

というわけでもないでしょうが、ペンギンアップデートの大打撃に限らず定期的なアルゴリズム調整で発動するペナルティを受ける可能性は常にあるリスクを下げたければ、ここに書かれていることはどれもリスク要素ではありますし、「全て削除」とはいわずとも、過度なリンク対策は控えておいた方が良さそうであるのは間違いありませんね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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