2011年に海外で話題をさらったメディア系アプリ トップ10

最終更新日:2024/03/11

ブログ

【メールマガジンのご案内】

SEOに役立つ記事の更新やセミナーのご案内をメールマガジンで行っております。
ぜひご登録ください。

メールマガジンに登録する>>
先日、「これだけは押さえたい2011年度ソーシャルアプリ大賞ベスト10」という記事を紹介して人気を博しましたが、今回は視点をメディアに移して2011年世界で話題になったメディア系アプリを10紹介します。メジャー所から日本で聞いたことが無かったアプリもありメディア業界も進化が続いた1年何だなぁと改めて納得させられる内容です。 — SEO Japan

もしあなたが、2011年は特にニュースが豊富だったという印象を持っているとしたら、それはあなただけではない。CNNのTony Maddoxによると、世界中で様々な種類のニュースが次から次に起きた2011年は、“ニュース業界で働く我々の記憶に残る最も激しい1年”だった。

この忙しい年というのは、ニュース自体のみならず、ここ何ヶ月にわたって目覚ましい変革を遂げてきたメディア・アプリについてもそうであった。

1. Bambuser

そのホームページによると、Bambuserはあなたに“自分の電話もしくはウェブカムから生の瞬間を共有”させてくれる。Bambusterが広告に使用している休暇の写真については忘よう。私達がレポートしたように、本当にBambusterは市民ジャーナリズムのためのツールになった。エジプト人活動家はこのサービスを使って、タハリール広場の抗議活動を自分達の携帯電話からリアルタイムで放送したのだ。

これはエジプトだけの話ではない。今、Bambusterには、世界190カ国に100万人以上のユーザーがいる。その創設者達は、リアルタイムニュースに関してその可能性も十分に承知し、当初から想像していたことだった。それでもやはり、抗議者に声を与えることはトラブルなしでは実現しないため、このサービスは中東では一時的なシャットダウンを被ってきたのだ。

しかし、Bambuserは従来の報道機関にとっても信頼できるソースとなったのだ。先月、共同創設者のJonas Vigは、私達の中東エディタNancy Messiehにエジプトに関してこう言った:

“1月25日、Twitterがツイートで溢れ返った日。私達が提携しているスウェーデンの公共放送局の1つは、ニュースの正当性を確認することができないでいた。そこで彼らは、リアルタイムであるBambuserにアクセスし、広場に数千人が集まっているということを確かめることができたのだ。彼らは、従来の報道にBambusterの動画も使用したのだ。”

それは、未来のBambuserの姿である。“私達がしたいことは、できるだけ多くの報道機関と連携することだ”と、Vigは付け加えた。

–> Bambuser (複数のプラットフォームあり)

2. Shelby.tv

Shelby.tvはまだ生まれて数カ月ほどしか経っていないかもしれないが、すでに私達はそれについて何回か書いたことがあり、今日までに、ソーシャル動画の未来を築いている企業の1つとして記載した

では、Shelby.tvは何をするのか?TechStarsのスタートアップは、あなたの友達がソーシャルネットワーク上に投稿している全ての動画を集め、それらを簡単にあなたに見させてくれるのだ。簡単さ以上に、最大の資産はそのデザインだろう―もしまだ試したことがないなら、以下がこのiOSアプリの外観である:

–> Shelby.tv (App Storeより)

3. Miso

2011年は、Misoにとってとても面白い1年だった―それは、新しいユーザーを獲得し続けたからという理由だけでなく、これまでよりもさらに多くのことを行っているからだ。GetGlue風のエンターテイメントのチェックインサービスから、このサービスは次第にソーシャルTVプラットフォームになり、現在iOSとAndroidで利用可能なセカンドスクリーンアプリ(‘スライドショー’)を統合している(私達のMisoのCEOとのインタビュー参照)。

それは、Misoを使うことが、自分が現在どの番組を見ているのかを世界に伝えることが全てではないことを意味する。あなたは、TV番組に関するトリビアやキャストを読んだり、どの音楽トラックが流れているのかを探し出したり、自分の好きなコメディからの引用をTwitterやFacebookの友達に共有することができるのだ。

–> Miso (複数のプラットフォームあり)

4. GetGlue

TVチェックインを越えて拡大するというMisoの決断は、それがかなり前途有望なセグメントであることを意味しているわけではない。GetGlueはそれをよく知っている:そのブログによると、それは今、“2011年には100,000,000回以上チェックインした2,000,000人以上のエンターテイメントファンのコミュニティ”である。

Foursquareと違って、GetGlueは、映画、テレビ、音楽関連のメディア・チェックインだけに焦点を合わせている。しかしながら、どちらのサイトもバッジとディスカウントを通してゲーミフィケーションのメカニズムを共有する。GetGlueは、True BloodやTwilightのような主要な映画およびTVブランドと密接な関係を持っている。

しかしながら、FoursquareとGetGlueを直接的な競合として見るのは間違っているだろう。GetGlueは今年3月にFoursquareのインテグレーションを追加した。つまり、GetGlueはニッチを見つけ、それをとても上手に満たしているのだ。

–> GetGlue (複数のプラットフォームあり)

5. Financial Times

あなたがFinancial Timesを常に読んでいる読者ではないとしても、もしメディアの将来に少しでも興味があるなら、そのアプリには注意を払うべきだ。私達が7月にレポートしたように、この新聞は、AppleのIn App定期購読プランの30%カットを有料のウェブアプリを提供することで巧妙に回避することに決めた。

それは悪い考えではなかったようだ:この新聞によると、そのブラウザベースのHTML5 アプリは、ローンチ以来100万以上のユーザーを登録してきた。

それは、Appleの壁付きの庭の外の草は青く見えるということなのだろうか?売上げの30%を渡す必要がないことは、パブリッシャーや新聞にとっては確かに魅力的なことだが、多くの人が、もし全てのプロセスがApple独自の環境内でAppleによって進められるのであれば、自分達がアクセスできる購読者のデータは制限されるのではないかと心配しているため、そこにはそれ以上のものがあるのだ。

このような状況においては、新聞のウェブアプリが今後数カ月で急激に増加する可能性が高い。FTの先例に倣うことを決める時、小さな出版者は同様に良い結果を挙げることになるだろうか?それは時間がたてば分かることだが、このAppleとプレスの対決が、2012年の注目すべきトップストーリーの1つになることは間違いない。

–> Financial Times

6. Zeebox

もしあなたがイギリスに住んでいなければ、Zeeboxについては聞いたことがないかもしれない―しかし、だからと言ってあなたがそれに注意を払い始めなくても良いという意味にはならない。私達がリポートしたように、それは、BBCのiPlayerの前リーダーであり、未来のテレビに対するビジョンで良く知られているAnthony Roseを含むチームによるiOSアプリとしてローンチされた。

つまり、Zeeboxは、ローカル・セカンドスクリーン・アプリをはるかに超えた存在になる予定で、今よりもずっと拡大することを熱望している。前途有望ではあるが、今のところはこのアプリ自体は進行中の取り組みであるように感じる(私達のレビューを参照のこと)。近い将来にユーザー体験を向上するために新しい機能が追加されても私達が驚くことはないだろう。

このアプリは、将来はヨーロッパとアメリカでも利用が出来るようになる予定である。もし、Zeeboxの共同創設者たちが信じられるとしたら、2012年、恐らくあなたはZeeboxについてもっと多く耳にするだろう。

–> Zeebox (App Storeより)

7. Flipboard

1つのアプリがタブレット所有者がニュースを消費する方法を変えたとしたなら、それはFlipboardだ。時間がかかったけれど、iPhone所有者もその仲間に加わった。そして、それは待つ価値があったのだ。FlipboardのiPhoneアプリは、スマートフォンの小さな画面を最大限に活用する。

Flipboardは先月で劇的に成長しただけでなく(私達の記事を参照のこと)、そのモデルは進化していて、多くの人が思った以上に大きくなる可能性がある。当初Flibboardは、そのアプリを通してユーザーに複数のソースを閲覧するための手段を提供することに焦点を合わせていた。それが徐々にハイレベルなアグリゲーションへと向かい、それ自身のマガジンになるまで登りつめたのだ。

–> Flipboard (App Storeより)

8. Google Currents

Google Currentsは、Googleのニュースリーディング用の最新モバイルアプリだ(私達の以前の記事を参照)。パートナーシップのおかげで、ユーザーは150以上の報道機関からの全文コンテンツにアクセスすることができる。しかしそれだけではない:インディペンデントのコンテンツ所有者もまた、このプラットフォームを使って独自のコンテンツを利用可能にすることができるのだ。

今のところはアメリカ国内でしか使用できないが、Googleがこのアプリを世界に押し出すことを決めれば、主流メディアでもっとスペースを獲得することになる。私達の見解では、それはヒットとなる条件を持っているし、そのインターフェースは、少なくともタブレット上では、とてもなめらかである。今は、Googleがマーケティングをきちんとやり、それを達成することにかかっている。

–> Google Currents (App StoreとAndroid Marketより)

9. YouTube

私達の多くは未だにYouTubeをウェブサイトとして考えているが、それはかなり成功しているアプリでもあるのだ。これは、モバイルデバイスにおいても、さらにコネクトTVにおいても言えることだ―今年始め、SamsungはYouTubeがそのTV Apps Storeで最も人気のあるアプリのトップ5のうちの1つだったことを発表した。

この市場は、あなたが考えるほど小さいものではない。たった1年の間に、500万以上のアプリがSamsung TV Appsプラットフォームからダウンロードされているのだ。その結果、YouTubeは変化し、この成長する市場機会に適合したのだ。

これは、ますます“Leanback”体験、特にGoogle TVに対応している、機能とインターフェースについてもいえることだ。

しかし、この進化はYouTubeのオファーにも影響を与えている。プロフェッショナルで質の高いコンテンツをこのプラットフォームに引き付けるために、映画スタジオや有名人やその他TVコンテンツのプロデューサーと相次ぐ契約を結んだためだ。“映画”から“チャンネル”まで、YouTubeがたぶんあなたの次のTVになるだろう。

10. Facebook

好き嫌いはさておき、Facebookもこのリストに入るに値する―そしてそれは、ついにFacebookが長い間待っていた最高のiPadアプリをリリースしたからというだけの理由ではない。私達がFacebookをこのリスト入れた理由は何か?そのメディアプラットフォームへの変身である(F8に関するまとめ記事を参照)。

自分がFacebookを毎日使用する100万人のうちの1人かどうかあなたは気が付いているだろうが、それは今やソーシャルネットワーク以上のものなのだ。それは、あなたに音楽を聴かせてそれを友人と共有させ、同じことを映画でもするのだ。

しかし、私達が最も興味を持っているのは、Facebookのニュースへの影響である。人々はますます、友達がソーシャルネットワーク上で共有していることを見ることによってニュースを得るようになっている。これらの‘友達’には、報道機関も含まれていることがあり、これに飛び乗ることに決めた人達はすでに目覚ましい結果を目にしている。私達がレポートしたように、GuardianのFacebookアプリは2カ月で400万人以上にインストールされている。つまり、大胆さが功を奏しているようなのだ。

Facebookとの連携からAppleのルールに異議を唱えることまで、リスクを負った戦略が、FTGuardianのような一流のソースに恩恵をもたらし、他の報道機関がそのトレンドに従うように刺激することとなった。

何をするにせよ、1つだけ気付く必要のあることがある:メディアの未来はソーシャルである。


この記事は、The Next Webに掲載された「The Top Ten Media Apps of 2011」を翻訳した内容です。

いきなりBambuserですが、私も名前を聞いたことがある程度でしたが、既に世界の革命最前線で報道ツールとして活用されているんですね。他も知らないツールが多かったのですが、しかし先日の記事もそうですが、BambuserというShelvy.tvといいホント様々な新興サービスが次から次に登場しているんですね。独自プラットフォームでの挑戦で注目を集めたFinancial Timesのユーザーが既に100万超えというのも驚きでした。Flipboard対抗サービスともいわれるGoogle CurrentsやYouTube等Googleの動き、そして巨大ニュースメディアに変貌しつつあるFacebookの動向などメディアが今後インターネットやソーシャルでどう進化を遂げていくのか2012年も気になるところです。 — SEO Japan

記事キーワード

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。