リンク無効化ツールについて徹底討論 with マット・カッツ

Googleがリリースしたリンク無効化ツールが話題になっていますが、使い方やその内容に関しては様々な疑問もあるようです。今回はサーチエンジンランドからマット・カッツから聞き出したリンク無効化ツールに関する様々なQ&Aを一挙紹介した素敵な記事を。 — SEO Japan

グーグルがリンク無効化リツール(日本語)をリリースしてから2週間が経過した。早速このツールを利用している人達がいる一方で、深い疑問を持っている人達もいる。そのため、今回は、グーグルのウェブスパムチームを統括するマット・カッツ氏から引き出した答えを幾つか提供する。

質問:

どのリンクを削除するべきなのか知る方法はありますか?

答え:

グーグルが特定のリンクに対してターゲットを絞ったアクションを超す際に送信されるeメールには、質の低いリンクの例が掲載されています。グーグルは劣悪なリンクを削除したいサイトを指導するために、このような例のリンクを挙げているのです。ただし、有害なユーザーによるスパム行為の高度化を防ぐため、詳しいリストの提供はしていません。

質問:

なぜ劣悪なリンクをリストアップしないのですか?

答え:

1問目に関係しています。繰り返しますが、有害なユーザーによるスパム行為の高度化を防ぐためです。

質問:

誰がこのツールを利用する必要があるのですか?

答え:

先週のグーグルの投稿でも指摘した通り、不自然なリンクの警告を受けた人達、そして、ペンギンの影響を受けた人達です。今でもこの質問を多く受けます。ペンギンに捕まり、質の低いリンクを持っていることを確信しているなら、または持っていると思うなら、このリンク無効化ツールを使うことを薦めます。

質問:

リンクを削除しないとどうなりますか?リンクを獲得する難しさを考慮すると、無効化ツールを使いたい人などいるのでしょうか?グーグルはリンクの削除を要請する行為を薦めていることは知っていますが、技術的な観点で考えると、要請せずにこのツールを使っても、削除することは可能なのではないでしょうか?

答え:

いいえ、そこまで確証があるわけではありません。グーグルは手動アクションを行う際にリンクの断片を見ています。ウェブからリンクが削除されていない場合、サイトがリンクを削除しようと試みることなく無効化しているとグーグルは考えます。

質問:

インデックスファイルをどのように処理するのですか?以下のようなリンクを含むあらゆるバリエーションを削除しなければならないのですか?:

http://badsiteiwanttodisavow.com

http://badsiteiwanttodisavow.com/

http://badsiteiwanttodisavow.com/index.html

答え:

[このツールを紹介する投稿の]最後の2、3の質問でこの点を取り上げています。細かく言うと、このようなURLはすべて固有のURLであるため、安全を確保したいなら、URLのバリエーションをすべてリストアップすることも可能です。

しかし、現実的には、グーグルは通常このようなURLを単一のURLに正規化するので、google.com/webmasters/からダウンロードする被リンクを無効にするなら、URLを1つだけリストアップすればそれで十分なはずです。

質問:

無効化のリストをダウンロードし、再びアップロードする場合、例えば間違いに気づいて同じ日に新しいリストをアップロードしたとても、新たにアップロードされたリストに対してアクションが行われるまでに数週間の遅れが生じるのでしょうか?

答え:

数週間の遅れが生じると思います。URL AとURL Bを持っていて、ファイルをダウンロードし、編集し、さらにURL Cを加えた場合、AとBに影響が出る可能性は低いですが、それでもCが無効化されるまでには時間がかかるでしょう。

質問:

改善が見られるまでに、どれぐらい時間はかかりますか?数ヶ月かかるように思えるのですが。

つまり、ファイルをアップロードすると、読んでもらえるまでに数週間かかりますよね。その後、次回のペンギンアップデートが行われ、変更が反映されるまで再び数週間待つことになるのでしょうか?

あるいは、数週間と言うのは、ファイルはすぐに見てもらえるものの、変更が次回のペンギンやその他のアップデートが実施され、変更に関するアクションが行われるまでの期間を意味しているのですか?

答え:

間違いなくある程度時間はかかります。数ヶ月かかることもあるでしょう。データがインデックスに反映される際に遅れが生じる可能性もあります。また、データが各種のアルゴリズムにリフレッシュされるまでに遅れが出ることも考えられます。

質問:

念の為確認させて下さい。再審査は、手動ペナルティ(日本語)に関するメッセージを受けた際にのみ行われるのですよね?

答え:

その通りです。手動のウェブスパムのアクションが行われていない場合、再審査リクエストを行っても意味はありません。

質問:

手動ペナルティの通達では、質の低いリンクを明言しているのですか?

答え:

グーグルが送信するメッセージには、サイトの問題が明記されています。劣悪なリンクを数多く持っている場合、その点を伝えています。現在は、一部のリンクのみに対して低い評価を行っている場合、異なるメッセージでこの点を説明し、幾つか例のリンクを提供しています。

質問:

wwwのプレフィックスについてはどうですか?安全のようにも思えるのですが、以下のようにURLをリストアップしておくべきでしょうか?:

domain:badsite.com

domain:www.badsite.com

答え:

1行目のURLだけで十分です。domain:badsite.comをリストアップしてもらえば、wwwからのリンクもまたグーグルは無視するようになります。

[注記: カッツ氏は、ユーザーがプレフィックスwwwとドメインの組み合わせのURLのみを指摘した場合でも、wwwがないバージョンもカウントしてもらえると考えているとは思うが、念には念を入れ、現在確認しているところだ。]

質問:

自分でもこんなことを言っているのが信じられないのですが、どうやら避けられない問題と見られているようなので訊きますが、「ネガティブ SEO」の対策をしていますか?要するに、誰かが良質なサイトからのリンクを無効化して、グーグルに当該のリンクが劣悪である点を知らせる行為を行った場合どうなるのでしょうか?つまり、このデータを使って、どのサイトが悪いサイトなのかを理解する試みをグーグルは行っているのでしょうか?

答え:

現段階では、私達はこのデータを通常の方法 – 再審査リクエストのために用いています。グーグルは、データをより広い範囲で見るかどうかに関しては決めていません。たとえそうなっても、その他にも悪いサイトを特定する方法をグーグルは数多く持っており、また、実はサイトが優れていることを評価する方法もまた多数用意しています。

スポットチェックを行う可能性はありますが、現時点ではこのデータを利用する範囲を広げるつもりはありません。自ら墓穴を掘って、質の高いリンクを無効化したいなら、これはIQテストのようなものであり、グーグルに当該のウェブマスターが無効化したリンクを重要視してもらいたくないことを示唆する可能性もあります。別のサイトに害を与える方法としては融通が利くとは言えません。なぜなら、優れたサイトを構築し、優れたリンクを構築したものの、せっかっく手に入れたリンクを無効化しなければならないのですから。ブラックハットは通常怠惰な人達が多く、「優れたサイトを構築」する段階にも辿りつきません :)

質問:

このツールが導入された際に訊いたことをもう一度訊かせて下さい。あるリンクをサイトに害を与える力を持つネガティブな票として考えるのではなく、リンクを無効化しなくてもいいように、なぜ単純にリンクをカウントしない措置を取らないのでしょうか?

答え:

手動ペナルティに関してより多くの情報を公開するグーグルの取り組みの一環として、私達はサイトのオーナーに対して、サイトへ向かうリンクがサイトに関するグーグルの評価に影響を与えている場合、以前よりも多くの情報を提供しています。情報が増えたおかげで、ウェブマスターはリンクプロフィールにより慎重になり、質の高いリンクを獲得する方針に切り換える傾向が見られます。これは良い兆候です。

しかし、質の高いリンクへの方針転換によって、一部のサイトは、過去のスパムリンクや質の低いリンクを一掃する必要性を感じています。また、サイトの被リンクを削除するタスクは難易度が高く、また、SEO業界の意見を参考にして、私達はサイトのオーナーが被リンクを一掃するために既に十分に活動を行った後に役に立つツールを提供したいと望んだのです。

質問: 何か最後に意見、コメント、あるいは、頻繁に見られる間違いについて付け加えておくことはありますか?

「リンクを無効にした後に、再審査リクエストをまだ提出する必要はありますか?」と言う質問を何度か受けました。前回のブログの投稿でも指摘しましたが、その通りです。

サイトで手動のアクションが行われ(例えばウェブマスターツールでメッセージを受信したら)、リンクを無効化する決断を下しても、再審査リクエストを行う必要があります。

無効化を行ったら、1日もしくは2日ほど時間をあけ、再審査リクエストのシステムが無効化されたリンクを見つけるまで待ってから、再審査リクエストを行うことを私達は薦めています。また、再審査リクエストで無効化したリンクについて説明しておくことも推奨しています。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Q&A With Google’s Matt Cutts On How To Use The Link Disavow Tool」を翻訳した内容です。

「有害なユーザーによるスパム行為の高度化を防ぐ」はなにかとGoogleに都合の良い言い訳で使われすぎている気がしなくもないですが、色々具体的なことがわかってかなり参考になった記事でしたね。現状というか当面は、何らかのペナルティを受けたサイトオーナーがどうしても削除できない外部リンクを無効化するための申請ツールとして使われていきそうですが、本来はペナルティ関係なく「過去のスパムリンクや質の低いリンクを一掃する」ためのある種のリンクプロフィールの健康管理ツール的な位置づけなのようです。多分世界中で無効化の申請&再申請リクエストが飛び交っているでしょうから、ペナルティを受けていないサイトの申請対応をどこまでしてくれるのかはわかりませんが、いずれにしてもリンクプロフィールの管理はこれまで以上にサーチマーケッターの重要な仕事の一つになっていきそうです。 — SEO Japan [G+]
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