iPhone 5が拡げるスマホ広告の未来

最終更新日:2024/02/27

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ついにiPhone5も発売され、しばらくはその話題で持ちきりになりそうな予感です。今回は、iPhone5に関して広告業界も期待を持っているということで、その内情に迫った記事をAdExchangerから紹介します。ネットワークは拡がっているものの、フォーマットや効果については未だ試行錯誤中のスマホ広告の世界ですが、さてiPhone5が何かを変えてくれるのでしょうか? — SEO Japan

何ヶ月も憶測が飛び交っていたが、ついにアップルは9月12日水曜日にiPhoneの告知イベントを行う。様々な噂が流れているが、最も注目を集めているのは、iPhoneが改良され、4インチのレティーナディスプレイが用いられるのではないかと言う噂である。これは現在のiPhone 4Sよりも0.5インチ大きく、640 x 1136 ピクセルに解像度がグレードアップすることを意味する – 要するに最新のデバイスのディスプレイは、以前のモデルよりも176ピクセル多くなるのだ。

0.5インチ大きくなっとと言われても大した違いはないように思えるかもしれないが、モバイルメディアのバイヤーは細かいデータポイントに注目する傾向があるため、この噂が正しいとすると、彼らにとっては、正方形のテレビからHDTVにパワーアップするのと同じぐらいの変化である。

史上最高の収益力を持つ企業の一つとされるアップルは、広告収益に頼っているわけではない。しかし、大きくなったスクリーンのインパクト – 数百万ドルの収益が見込まれている – つまり、最新のiPhoneが、アップルのモバイル広告プラットフォームであり、iPadシリーズも網羅するiAdにどのような影響を与えるのかを問う価値はあるはずだ。広告収益が大きく増える可能性は低い – これが答えだ。しかし、スクリーンが大きくなることで、リッチメディアやバナーを掲載するためにもう少しスマートフォンが大きくなって欲しいと願っていブランドは、並々ならぬ関心を寄せる可能性はある。その上、iPhone 5にユーチューブアプリがプレインストールされていなくても、アンドロイドを武器にアップルに挑むグーグルは、新しいスマートフォンの広告のポテンシャルからメリットを得られるだろう。

Macquarie Securities(マクォーリーセキュリティーズ)でアナリストを務めるベン・シャクター氏は、「私はiAdに大きな影響が現れるとは思っていないが、アップルがグーグル製品から引き続き距離を置くかどうかに特に注目している。」とアドエクスチェンジャーにと述べていた。「iOS6では、アップルはグーグルマップは利用せず、また、ユーチューブアプリをインストールしていない。検索を含むその他の変更が進行しているのかどうかが鍵を握っている。」

グーグルが所有する動画サイトのユーチューブは、アップルの大規模なプレゼンが行われる1日前に告知を行い、「公式」アップル iOSアプリがリリースされたことをアピールしている。しかし、このアプリの他にも、グーグルはメリットを得られるだろう。グーグルは、PCベースのオンライン世界と同じようにモバイルウェブでの検索を独占しているためだ。大半のモバイル広告の予算は、iAdのアプリ内の閉ざされた世界の外側に存在しており、たとえアプリが今まで以上に高度になり、メジャー化したとしても、リッチメディアベースのキャンペーン、そして、モバイルウェブを重視する傾向は今後も続くと思われる。

先程も申し上げたように、アップルは収益に傷をつけようとしているわけではない。しかし、iAdのシステムにアクセスすることを望むマーケッター達から明らかにプレッシャーは感じたはずである。今年の2月、アップルはキャンペーンに参加する価格を10万ドルに値下げしていた。アップルが2010年にiAdを導入した際は、最低でもマーケッターに100万ドルを費やすよう要求していた。その後、iAd広告の初めてのキャンペーンの目新しさが消えると、マーケッターやエージェンシーが二の足を踏むようになったため、半額に値下げしていた。

私達が実際に話を聞いたエージェンシーの重役の間でも、iAdが大きくなったiPhone 5からメリットを得るかどうかに関しては意見が分かれていた。WPPのモバイルマーケティング部門のジュールズグローバルのCEOを務めるマイケル・コリンズ氏は、広告に対するキャンバスが鮮明になり、大きくなり、これが、改善されると見られるリッチメディア機能と組み合わせることで、iAdにカンフル剤が与えられるだけでなく、すべてのモバイルデバイスおよびシステムでクリエイティブの開発が活性化する可能性があると指摘している。

「まず、オンラインとは異なりモバイルは、散らかっていないため、1つのページにつき1つのバナーに終始することになる。そのため、アプリ内であっても、モバイルウェブであっても、大きくなったパレットを用いてインパクトを与える能力は高くなるはずだ。とは言ったものの、iAdはリッチメディアに焦点を絞っている。さらに見栄えがよくなったディスプレイで広告を提供することが出来るなら、マーケッターはキャンペーンの実施を求めるようになるだろう。しかし、モバイルウェブ vs インアプリの構造はここでは重要にならない。html 5が発展し、モバイルブラウザは常に改善されているため、この2つのサイドの経験と機能の境界線はぼやけていくだろう。」とコリンズ氏はアドエクスチェンジャーに述べている。

さらに、ジュールでアカウントマネージャーを務めるザック・クビン氏は、「最終的に、フォーマットが大きくなれば、見てもらえる量も多くなる。iPhone、アンドロイド、そして、ブラックベリーを含む様々なスマートフォンのスクリーンを比較したところ、大きなスクリーンを持つスマートフォンでは200倍から300倍広告を見てもらえることが判明した。」と述べている。

アップルはスマートフォンに関してはマーケットシェアを大きく獲得しているものの、主導権を握っているのがグーグルのアンドロイドである。最新のIDCの調査によると、iOSは世界で2600万台が売れ、16.9%のシェアを得ているが、1年前の18.8%からマーケットシェアは若干落ちている。一方のアンドロイドは、世界で1億480万台売れており、68.1%を占め、また、昨年の46.9%よりも大幅に勢力を伸ばしている。

JP モルガンは、最新のiPhoneの販売後の数週間で800万台が売れると推測しているものの、たとえこの推測が正しかっとしても、iAdのマーケットシェアはほとんど変わらないだろう。また、この点によって – 10万ドルをモバイルキャンペーンに容易に投じることが出来るタイプの大型のマーケッターが、規模の問題を指摘する可能性がある。

アップルのiPhoneの売り上げが増える以外にも、間違いなくモバイル広告はマーケッターにとって重要な存在になるとHearstのデジタルエージェンシー iCrossingのモバイル部門のVPを務めるレイチェル・パスカ氏は述べている。

「私は何度もVCと話し合っているが、モバイル広告に関しては、「この分野は過大に評価されていないのか?」と問う声が圧倒的に多く、新しいiPhoneが違いをもたらすかどうか考える必要がある。結局、176ピクセルの追加は、大したことがないように思えるものの、クリエイティブをより魅力的にするには十分のスペースである。」

パスカ氏は、スマートフォン(早く、短く、さっとつまめる)とタブレット(長く、腰を落ち着けて楽しむ)の利用パターンを比較している。0.5インチ大きくなっても、タブレットが時代遅れのデバイスになることはあり得ないが、動画やゲームが、タブレットを利用している時に似てくるはずである。

「暇なときにiPhoneのコンテンツを利用する時間が増えれば、楽しむコンテンツのタイプ、そして、ユーザーによるエンゲージメントの量に大きな影響を与えるだろう。特にタブレットを持っていない人達にとってこの影響は大きい(そして、タブレットを持っていない人達は大勢いる)。背景が何であれ、広告と容易にエンゲージする機能は改善され、また、誤ったクリックを今よりも少し簡単に回避することが出来るようになるだろう。」とパスカ氏は述べている。」/p>

また、広告スポンサーやエージェンシーは、パブリッシャーに対して、モバイル広告収入を増やしたいないなら、モバイルサイトを改善するよう更にプレッシャーをかけるようになるようだ。

「一般的なブランドのウェブサイトの寿命は、平均で5年間である。最終的な段階を迎えているなら、スクリーンのサイズが少し大きくなったところで、大きく変化することはない。しかし、サイトが生まれたばかり、もしくは、2年目、3年目を迎えているなら、ピクセルが増えることで、ナビゲートは遥かに容易になるのではないだろうか。このユーザーエクスペリエンスに関しては誰もが同じことを考えている。」とパスカ氏は結んでいる。

この記事は、AdExchangerに掲載された「iPhone 5 Expectations, And The Future Of iAd」を翻訳した内容です。

最初から最後までほとんどサイズが大きくなったことでのリッチメディア広告普及の期待の話だったのが、ある意味面白かったです。そこまでインパクトがある程のことか?という気がしなくもないのですが、さて広告業界の皆さんはどう思われるでしょうか。これ位しか、書けることなくてスミマセン。。。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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