Googleのモバイルランキング変更へ対処すべきこと~レスポンシブデザイン・モバイル専用ページ・動的な配信のそれぞれの特徴について~

前回の記事で告知させていただきましたが、seoClarity社発行の、モバイルフレンドリー対応についてのホワイトペーパーを掲載します。モバイルフレンドリーへの対応として、①レスポンシブデザイン、②モバイル専用ページの作成、③動的な配信、の3種がありますが、それぞれの特徴と解説がメインとなっている内容です。seoClarity社は、弊社パートナー企業であるクロスフィニティ株式会社主催のセミナー(5/15開催)でも登壇予定となっておりますので、ご興味のある方は振るってご参加ください。– SEO Japan

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2015年2月26日にGoogleはSEO業界にとって非常に大きなニュースを報じた。彼らが2014年11月から測定の対象としてきた、モバイルフレンドリー(スマホ対応)をモバイルでの検索順位の要素とすることを公に発表したのである。また、今回の変更は2015年4月21日に適用され、(アメリカだけでなく)全地域を対象とすることも併せて発表している。

ランキングの要素についての情報を、今までは、ほんの一握りしか伝えてこなかったGoogleが、今回は明確に公表したという事実だけでなく、パンダアップデートやペンギンアップデートよりも大きな影響があると述べたことも、今回の発表の重大性を物語っている。

さらに述べると、Googleが重大なアルゴリズムの変更をする際は、ある特定の地域から開始するということが通例であった。アメリカが最初の地域となり、その後、世界中へ展開していくという流れだ。

しかしながら、今回のアルゴリズムの変更は全地域で一斉に適用されるものであり、徐々に調整していくという類のものではない。その結果、多くのWebマスターやSEO担当者が、自身のサイトがGoogleの定義するモバイルフレンドリーに適しているかを確認する事態となった。

このドキュメントでは、
①モバイルフレンドリーであると決定づける要素は何か
②モバイルフレンドリーであるかを判定するツールは何か
③モバイルフレンドリーに対応するための各種の方法のレビュー
についての情報を提供する。

そもそも、Googleが定義する”モバイルフレンドリー”とは何か?

2012年4月以降、Googleはサイトオーナーに、モバイルユーザーを大切にすることと、モバイルユーザーに適したサイト(ユーザー体験)を提供することを継続して主張し、薦めてきた。その後、このGoogleの”アドバイス”に対する切迫感にも似た感情は日増しに高まっていった。2013年6月に、Googleのマット・カッツ氏は、”モバイルについて真剣に考えることが必要だ。我々はモバイルについて多くのことを検討し始めている”、と発言している。1年後、同氏はさらに、”モバイルの成長速度は、誰もが想像した以上のスピードで成長している”、と述べている。

それでは、理想的なモバイル体験とはどういったものだろうか?Googleはモバイルフレンドリーにおける3つの必要条件を提示しているが、それらを下記に記載する。

コンテンツは”利用可能”である

GoogleボットとGoogleモバイルボットはJavaScriptやCSSを含むコンテンツに問題なくアクセスし、クロールすることができる。さらに言うと、Googleはブロックしているサイトに対して警告文を送るようになっている。(Googleボットをブロックすることはやめよう。)

読みやすいコンテンツであること

フォントや画像の大きさをモバイルの画面サイズに合わせて変更し、必要であれば配置を変える。ユーザーがコンテンツを読むためにズームをしたり、手動でフォントのサイズを変更しなければならない状況を避ける。

ページを最適化する

モバイルユーザーが特定のページ内にあるコンテンツを読むために、左右にスワイプしたりズームをする必要がない状態にする。

特定のサイトがどの程度モバイルフレンドリーに対応し、基準を満たしているかを確認するために、Googleはスマートフォン用のエミュレーションを使用して、そのサイトをクロールしている。また、Googleからの情報によれば、モバイルフレンドリーを判断する基準は、個々のページを対象としており、ドメイン全体を対象としているわけではない。この情報は、モバイルフレンドリーに対応できないページがあるサイトにとっては、朗報と言えるだろう。

【上記画像内の和訳】
1.モバイルユーザーを忘るべからず。
2.レスポンシブデザインの導入を検討しよう。
3.個別の作業として捉えるのでなく、インスピレーションを追い求めよう。

自分のサイトがモバイルフレンドリーであるかを確認するためには?

自分のサイトがモバイルフレンドリーであるかを確認する方法はいくつかある。

Googleのモバイルフレンドリーテスト

Googleのモバイルフレンドリーテストを使用することで、各ページがモバイルフレンドリーであるかを確認することができる。(https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/)

GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるゲイリー・イリーズ氏によれば、上記のテストでの結果(モバイルフレンドリーテストでの判断基準)は、4月21日にリリースされるモバイルランキングのアルゴリズムに使用される判断基準と全く一緒だということだ。

seoClarityのモバイルフレンドリー機能

seoClarityの利用者であれば、モバイル対応の機能を使用することができる。モバイルでの順位の推移、サイト全体のクローリング、モバイルフレンドリーの適合度をチェックする機能などを搭載している。

ページ毎ではなく、サイト全体での調査を行うことで、”価値の高いページやカテゴリーが、実は、モバイルフレンドリーに対応していない”、といった状況を特定し、4月21日に向けた準備をすることが可能となる。

モバイルフレンドリーに対応するための方法はどういったものがあるか?

Googleは、適切に処理されていれば、下記に記載する3つの対応方法の全てをモバイルフレンドリーとして認識することを認めている。それぞれの特徴とリスクについてまとめてみよう。

①レスポンシブデザイン

様々な情報から、Googleはレスポンシブデザインのサイトを好んでいることが伺える。レスポンシブデザインにおける利点は下記の通りである。

  • 1つのURLで全てのデバイスに対応できる。
  • 解像度やレイアウトに合わせ、ページ単位でのフォントや画像のサイズをCSSで調整できる。
  • Googleはここに記載する3つの種類の全てを認めているが、Googleの開発者向けのドキュメントから読み取ると、Googleはレスポンシブデザインを好んでいるようだ。

    Googleがレスポンシブデザインを好む理由は下記の通りである。

  • canonicalタグの間違いが少なく、重複したコンテンツを掲載してしまう可能性が低い。
  • GoogleがクロールするURLの数を減らすことができる。それゆえ、Googleのリソースを無駄に使用しないで済む。
  • リダイレクトの間違いを減らすことができる。
  • レスポンシブデザインにおけるリスク

    レスポンシブデザインはCSSやその他のスクリプトへのアクセス(コンテンツの表示方法)をユーザーエージェントで決定している。そのため、ユーザーエージェントによっては、ロボットテキストでクローラーを弾いてしまう可能性がある。モバイルフレンドリーを示す要素については特にだが、全ての要素に対し、クローラーをブロックしないように注意するべきだ。

    また、全てのデバイスに対応していることを示すため、下記のviewportタグを使用しよう。

    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

    ②モバイル専用のページの作成

    m.で始まるようなモバイル専用のページを作成することも対処法の一つだ。

    モバイル専用ページの特徴は下記の通りである。

  • デスクトップPC用のコンテンツとモバイル用のコンテンツを区別するために異なるURLを用いる。
  • サーバーでユーザーエージェントを判断し、適したバージョン(PCかモバイルか)のページヘユーザーを遷移する。
  • モバイルの小さい画面サイズに併せるため、異なった(少なくとも省略した)バージョンのコンテンツを用意する。
  • モバイル専用のページを作成するうえでのリスク

    モバイル専用のページを作成する際に起こりうるリスクは以下の通りである。

  • 各ページに設置するcanonicalタグを間違って設定してしまうことで、重複したコンテンツを作成してしまう。この問題を避けるために、デスクトップ用のサイトがメインとなる場合は、全てのページのcanonicalタグをデスクトップバージョンに向ける必要がある。また、モバイル用のサイトがメインとなる場合は、全てのcanonicalタグをモバイルバージョンに向ける。
  • モバイルのサブドメインやサブディレクトリをロボットテキストやページ内にあるロボットメタタグでブロックしてしまう。この問題を避けるために、ウェブマスターツール内のモバイルセクションでサブドメインやサブディレクトリのリストを作成しよう。Googleのボットがこれらのページをクロールした際に何か問題があれば、Eメールで知らせてくれる。
  • モバイルページがあることをクローラーに通知していない。この問題を避けるためには、モバイルページのサイトマップを作成し、メインのサイトマップとロボットテキストの両方にサイトマップをリンクしよう。こうすることで、Googleのボットはページの存在に気づくことができ、クロールの対象としてみなしてくれるだろう。
  • ③動的な配信

    動的な配信は、デスクトップ用とモバイル用で同一のURLを使用するという点においては、レスポンシブデザインと似ていると言えよう。異なる点としては、動的な配信の場合は、サーバーでユーザーエージェントを判断し、ユーザーエージェントによって異なるコード(画面)を表示するということだ。レスポンシブデザインがビューポートタグを用いてあらゆるデバイスに同一のコンテンツを表示することを示すのに対し、動的な配信はVary HTTPヘッダーを用いてユーザー毎に表示を変えていることをGoogleに伝えている。

    動的な配信におけるリスク

    モバイルフレンドリーの対応として動的な配信を行う上で起こりうるリスクは下記の通りである。

  • Googleボットにページを再訪問してもらい、その際にスマートフォンのエミュレーションを使用してもらうための記載を忘れてしまう。この問題を避けるためには、Vary HTTPヘッダーを使用して、ユーザーエージェントによってページの表示を変えていることをクローラーに伝える必要がある。
  • ユーザーエージェントの特定を間違え、異なったページを表示させてしまう。この問題を避けるためには、ユーザーエージェントのリストを定期的に更新する必要がある。また、ユーザーエージェント内のスマートフォンに特化した文字列を特定しておこう。その際、モバイル用のGoogleボットを特別に探す必要はない。それよりも、特有のブランドのデバイスを探し、Googleボットのユーザーエージェントがそれらをどのように特定しているかを理解するのだ。
  • CSSやJavaスクリプトなどのページ内のリソースをブロックしてしまう。この問題を避けるために、コンテンツを表示させるネットワークと、その他のスクリプトサービスが、ロボットテキストとページ内のメタタグで、ユーザーエージェントをブロックしていないことを確認しよう。
  • まとめ

    モバイルフレンドリーの対応の手段としては、上記の3つの対応の内、どれを選んでも構わない。重要な事は、デバイスに縛られることなく、ユーザーに最適な経験の提供に注力することだ。Googleは、ユーザーが持つ疑問に答え、彼らの要求を満たすために最も最適な経験を最速で提供することを、Webサイトに求めている。モバイルフレンドリーとは、ユーザーがいる場所に、適切な方法で、サイトを届ける一つの方法に過ぎないのだ。

    記事内にもある通り、モバイルフレンドリーへの対応として、レスポンシブデザインをGoogleは推奨しています。他の方法と比べても設定ミスが少ない点と、GoogleがクロールするURLの数を少なくすることができる点が大きな理由と思われます。4月21日に向けた準備はもちろん必要ですが、今後も運用を継続していくという点から、自身のサイトに最も適した方法を見つけたいところですね。また、繰り返しになりますが、クロスフィニティ株式会社主催のセミナーについて、下記に記載させて頂いております。ご興味のある方は、ぜひ、ご参照いただければと思います。

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