Googleのページレイアウト/パンダアップデートでトラフィックが激減したリアルな実例

公開日:2012/02/01

最終更新日:2024/02/20

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Googleが新年早々、ページレイアウトに関するアルゴリズムを更新したことはSEO Japanでも紹介してきました。同時に密かにパンダアップデートのバージョンアップも行われていたのですが毎度の話なので無視していました。この2つのアルゴリズム更新について実際にひどい被害を受けたというサイトの実例もパンダ導入時に比べ余り報告されていなかったと思うのですが、なんと今回、SEO Japanでもたまに記事を紹介する人気ブログ「Quick Online Tips」がその被害に会い、トラフィックが半減したという驚きのニュースが入ってきたので紹介します。 — SEO Japan

クイック・オンライン・ティップスのトラフィックが1週間で50%も減少した。ページ上半分に過剰に広告を掲載しているサイトにペナルティを与えるために導入されたグーグルのページレイアウトアルゴリズムのアップデートが告知された直後からトラフィックの急降下が始まった。現在、サイトのトラフィックは最低記録を更新しており、サイトの全てのページが影響を受けているようである。

グーグルのページレイアウトアップデート

私達のサイトは右側の336×280の広告ユニットを1つ、そして、160x90pxの広告リンクをメインのコンテンツの左側に掲載しているだけであった。125×125のBuySellAds(バイセルアド)のバナーもサイドバーに幾つか掲載していた。皮肉にも、さらに収益化をするために最大で3つのアドセンスの広告ユニットを掲載することを薦めるメールがグーグルアドセンスから届いた日に私達はトラフィックを失ったのだった。コンテンツに対して広告が多いサイトは、以前、グーグルのパンダアップデートでペナルティを与えられていた。パンダから回復する策として、広告の削減が推奨されていた。

問題だと思えたのは、コンテンツを下に押し下げる2つのナビゲーションバーであった。また、高い位置に掲載されていた広告もあった。そのため、上半分のコンテンツ対広告の比率は低かった可能性はある。その結果、トラフィックを50%も失ってしまった。

Google Panda Traffic Fall

ページレイアウトの変更点

このサイトを修正するために、私は次のような変更をすぐに実施した-

  1. ナビゲーションバーを全てのページ(ホームページを除く)から撤去した。コンテンツを上に押し上げ、上半分により多くのコンテンツを表示させるためだ。
  2. コンテンツのエリアの広さを拡張し、上半分にさらに多くのコンテンツを掲載した。
  3. ブレッドクラムを小さくして、高い位置のナビゲーションを大幅に狭めた。
  4. 大きな長方形の336x280pxの広告ユニットを300x250pxに縮小し、引き続き右側に整列させた。単一の広告ユニットを引き続き維持している。
  5. 160pxの幅の広告リンクを削除した。これで広告リンクのユニットは1本もなくなった。
  6. サイドバーのバイセルアドを中央右側から遥かに低い位置に下げた。こうすることで、大半が下半分に移動し、その結果、価格を大幅に下げなければならなくなった。また、125×125の広告フォーマットを最大の4つから2つに減らす予定である。
  7. ブラウザのサイズツールを使って、出来る限り多くのユーザーに対して、広告が1つしか見えない状況を作り出した。
  8. また、アウトブレインの優れた関連する投稿のウィジエット、素晴らしいシェアバープラグイン、そして、その他の複数のサイドバーのプラグインとスクリプトを広告のスクリプトと混合されないように削除した。その結果、サイトのスピードが上がり、ページの読み込み時間が大幅に減った。
  9. 人気の高い投稿への繰り返しのリンクを削除した。重複するコンテンツと誤って解釈される可能性があったためだ。

サイトのトラフィックは回復したのか?

グーグルの記事でも説明されているように、ページレイアウトのアルゴリズムの影響を受けたサイトは、グーグルボットが影響を受けたサイトを再びクロールした際に修正されることになっており、ランキングは回復すると見られているが、数週間を要する可能性がる。しかし、実はグーグルパンダのバージョン 3.2ではないかと言うレポートが続出している。もしそうだった場合は、その他の問題を修正する必要性が生じ、そして、トラフィックの回復が複雑化するのではないかと言われている。

クイック・オンライン・ティップスの強固なコミュニティの素晴らしい点は、検索エンジンのトラフィックが大幅に減っても、優れたコンテンツを継続的に配信していき、そして、記事を投稿する度に今まで通り2万5000名のRSSの読者、8700名のフェイスブックのファン、3900名のツイッターのファン、そして、1900名のグーグル+のフォロワーに届くことだ。

これは教訓である。事実、大幅にサイトのスピードは上がり、広告の量は減り、デザインは分かりやすくなり、そして、間違いなくユーザーエクスペリエンスは改善されている。これこそグーグルが求めていたことである。これらの問題のいずれかがサイトに影響を与え、すぐに問題の箇所を修正したなら、後は見守るだけだ。.

サイトのトラフィックを改善するアドバイスを持っているなら、教えてもらいたい。


この記事は、Quick Online Tipsに掲載された「Site Traffic Crash by Google Layout / Panda Update」を翻訳した内容です。

SEO Japanで配信していた位ですから、内容的にも優れた記事の多かった人気ブログですし、数々のパンダアップデートを生き残ってきたコンテンツファームサイトと比較しても広告が多いと思ったことも一度もありませんでしたが、まさかの大ヒットだったようです。内容的に問題ないにも関わらずアルゴリズム的な処理で運悪くフィルターにひっかかってしまったひたすらに不運な事例とは思いますが、リアルなこういったケースを見ると日本でもページレイアウト・パンダが本格導入されたらこんな憂き目に会うサイトも多数出て来るんだろうか、、、?という新たに思った出来事でした。いち早い順位復活の日を願っています。。。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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