Googleがソーシャルメディア管理ソフトWildfireを買収した4つの理由

米国を中心に大手IT企業によるソーシャルメディア関連ツールの買収が進んでいることをご存じの方も多いと思います。その中でも最近行われたGoogleによるソーシャルメディア管理ツール「Wildfire」の買収はサーチマーケッターにも気になる所。今回はGoogleが買収を決意した理由を考えた記事をConvince & Convertから紹介します。今後のマーケティング全体の動向についてもヒントになる点があるかもしれません。 — SEO Japan

コンテストとプロモーションを専門とした草分け的なソーシャルメディアマネージメントソフトのWildfireが、最近、2億5000万ドルでGoogleに買収されたことを発表した。(Wildfireのエンジェル投資家だったGary Vaynerchukにとっては最高の1日となった。)

Buddy MediaとVitrue InvolverとContext Optionalがすでに我勝ちに買われていて、Wildfireが法人クライアントリストで残っている数少ないインディペンデントプレイヤーの1つだったことを考えると、それは時間の問題にすぎなかった。Wildfireは何週間もの間、複数の求婚者に言い寄られていたが、私を含む大部分の観察者は、Googleが買収者になるとは思っていなかった。しかし、それはとてもいいことだ。

GoogleがWildfireを買った4つの理由

1. ソーシャルシグナルへのアクセス
これは、FacebookとPinterestとLinkedinのアクティビティシグナルをGoogle検索アルゴリズムに入れるための抜け道をGoogleに与える。Googleは事業開発契約を介してそのストリームを生かしておくことができずにいたのだ。あなたは、Facebookがパスワードの背後にある活動をGoogleに組み入れるためのGoogleとの契約にサインしなかったことを思い出すかもしれない。だからFacebookアクティビティはGoogleにあまり登場しないし、Facebook/Microsoft(Bing)のアライアンスが理論上は釣り合っているのだ。

TwitterはかつてGoogleと“ファイアホース”契約をし、ツイート内容を提供していたが、その契約は1年以上前に切れ、それがGoogle+の展開を導き(少なくとも非直接的に)、ビッグGが独自のソーシャルシグナルを持つこととなった。

これを促進しているのが、“ページ数”と“リンク数”がもはや私たちがオンラインコンテンツの正確さや信頼性に投票する一番の方法ではないという事実だ。今、私たちはツイートや+1やいいね!や共有で投票をし、Googleはその情報の良いソースを持っていない(今までのところ)ため、母艦である検索結果の正確さ(そして、Google Adwords)を危険にさらしている。興味がある人は、それについて“Why Google Has the Hammer to Make Us Use Plus”という記事を書いたのでそちらもどうぞ。

2. 秘密の兄弟
GoogleとFacebookは必ずしも仲良しではない。基本的には冷戦状態だ。Googleがソビエトで、Facebookがアメリカ、そして、Twitterは…イギリスだろうか。

内部アクセスとFacebook待遇を持つ会社(Wildfire)を購入すること以上に、エンジニアFacebookを変えさせて、その一番いいところを取って、Google+に組み込むのに良い方法があるだろうか?FacebookがWildfireをPreferred Developer Communityから蹴り出したり、ある程度のアクセスを取り消すかどうか、興味深いところだ。彼らは、最近サービス上でInstagramユーザーがフレンドリストにアクセスすることを拒否し始めたTwitterから教訓を学んだかもしれない。

3. ソーシャル用Adwordsのローンチ
ますます、FacebookとTwitter上のソーシャル広告はGoogleのAdwordsシステムと著しく似ているメカニズムを使用している(同じくAdwordsは、当時GoToでこのコンセプトの先駆者だったBill Grossからそれを購入したYahoo!からコピーされた)。

Googleはこう考えるはずだ:“私たちにはすでにプラットフォームと広告主とトラックレコードがある。なぜ全く類似した業界を誕生させるのか?”

Wildfireは、ソーシャルアドの優れた腕前では知られていないが、Googleはこの買収を、ライバル、Googleのためのワンストップ・ソース、YouTube、Twitter、Facebook広告なしで、ソーシャルアドプラットフォームを作るための跳躍台として利用することができるのだろうか?

4. このカテゴリを潰す
Googleは、SalesforceやOracleやその他ビッグプレイヤーの買収者が“未来のプラットフォーム”やソーシャルCRMであまり足掛かりを得過ぎないように、ソーシャルメディアマネージメントソフトウェア事業を潰したいのかもしれない。もし彼らがWildfireを無料にして、それを企業がGoogle+を成功させる一番もしくは唯一の方法にすれば、Buddy、Syncapseなどはどうなるだろう?

これには、Googleがウェブアナリティクス会社Urchin(今のWildfireのように、市場およそ第三位だった)を購入した時の前例がある。Googleはたくさんの機能を追加し、Googleアナリティクスに名前を変え、価格をゼロにまで下げ、アナリティクスに使用していたWebtrendsやOmunitureやその他全ての高価なソフトウェアパッケージ企業を潰しにかかったも同然だった。面白いことに、当時の大きなサイト用のWebtrendにかかる費用は、今のVirtueやBuddyにかかる費用と同じ位だ。

GoogleはWildfireでお金を稼ぐ必要はない。しかし、SalesforseとOracleがBuddyやInvolverなどでお金を稼ぐのを防ぐことができるのは絶対確実である。


この記事は、Convince & Convertに掲載された「4 Reasons Google Bought Wildfire」を翻訳した内容です。

どれもそれなりに納得できる理由ではありましたが、ツールベンダーでもある会社を経営している私としては一番気になったのは4番だったりもしました。。。日本はソーシャルメディア管理ベンダーの大型買収どころか黎明期といった模様ですが、そもそも普及する前にGoogleがWildfireをベースにした無料ソーシャルメディア管理機能をWebmaster Toolsで(もちろん無料で!)提供しかねないですね。ユーザーにとってはいいことなのでしょうけど、なんか微妙なこの気持ち。 — SEO Japan [G+]
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