Google+騒動に関する世間の反応まとめ、そしてコンテンツマーケティングとの関わり

公開日:2012/01/31

最終更新日:2024/02/17

ブログ

コンテンツマーケティングが叫ばれる何年も前からコンテンツマーケティングブログを自ら称して様々なコンテンツマーケティングに関する記事を配信してきたCopyBlogger(そしてそれをいち早く紹介してきたSEO Japan!)。そんな筆者がまさかの最近のGoogle+騒動に関して意見を述べた記事を紹介します。コンテンツマーケティングの視点からどう活用するかという内容はもちろんですが、世間の様々な今回の一連の問題に関する意見がまとめられていて状況把握・自分の考えをまとめる上でも非常に参考になる素晴らしい記事です。 — SEO Japan

コンテンツマーケッターのみなさん、聞こえる?

あれは必然の音だ。

あなたが自分のビジネスのためにGoogle+のページを作り、コンテンツと対話とたまに猫の写真でネットワークを築くことに熱心に取り組んでいる音だ。

さよなら…自由時間よ。

マトリックスのエージェント・スミスからの厚かましい(しかし不気味なほどフィットする)引用はさておき、全てのオンラインコンテンツマーケッターがGoogle+のネットワークを築いている必要がある理由を言おうではないか。

さらには、あなたの限られた時間と労力をどこに焦点を合わせるべきかを決めることに関しては、なぜGoogle+がFacebookやTwitterよりも重要になるのかということもあなたに伝えるつもりだ。

最新のGoogle+情報

私がローンチ直後に最初にGoogle+について書いて以来、この検索最大手の“ソーシャルネットワーク”は、今月9,000万ユーザーにまで成長し、Twitterの公にされている1億アクティブユーザーに接近している。このような成長は、Google+は死んだもしくは死にかけているとか、Googleの巨大な既存ユーザー基盤を考えるとまだそれほど華々しくないという主張を解消するはずである。

しかし、Google+の真の成長はこれから先にある。

私が自分の最初の記事の中で強調した主なポイントは、Google+が非常に素晴らしいコンテンツ共有プラットフォームであり、共有やその他のアクティビティから集められたデータはGoogleの検索結果に直接的な影響力を持つだろうということだった。私はこんな風に言った:

Google+でオーディエンスを築くことは、検索順位を上げるという意味においても、コンテンツマーケッターとしてあなたができる最も賢明なことかもしれない。あなたには、自分のオーディエンスの言語を理解し、それを自分のコンテンツに反映させる必要があるが、Googleは今、あなたが質の高いものを生み出していることをオーディエンスに示す直接の機会を提供しているのだ。

さらに過去数週間で、Googleは、私(そして、ほとんどの人が)が予想した以上にGoogle+と検索結果に多くのことをした。はるかに。

Google+はGoogleである…以上。

去年末に向かって、Google+が、不成功に終わったBuzzのような単なる“ソーシャルネットワーキングプロダクト”以上のものであることが明らかになった。これまでのところ、Google+は、Google Docs、Chrome、Google Reader、Gmail、YouTubeとかなり一体化してきている。

さらにGoogleは、検索、ニュース、マップ、翻訳、Gmail、その他Google製品にわたって、Google+を組み込むためにヘッダーを再デザインした。簡単に言うと、Google+は、Googleの様々なサービスを継ぎ目のない1つのものに一体化する接着剤になったのだ。

Mike Elganがうまく表現したように、Googleは、Google+を独立したソーシャルネットワークとして扱うのではなく、自社の様々な製品をGoogle+の機能に仕立て上げたのだ。しかし、それは、Googleの根幹機能である検索を備えるつもりのものの前の単なるウォームアップだった。

GoogleはYour Worldの中に全てを盛り込む

先週、GoogleがSearch Plus Your Worldを発表した。関連するGoogle+の結果の追加など、パーソナライズ検索とソーシャル検索との融合である。

言いかえれば、Googleの検索結果は今、これまで以上にあなたをGoogleに送りこむのだ…。

Googleにログインした時には、あなたはYour Worldの様子だけを目にすることになり、まだ誰もがそれを見ることができるわけではない(希望すれば簡単にそれをオフにすることもできる)。Google+の結果は、あなたがGoogle+で“サークルに入れた”人達から引き出される(逆にあなたをサークルに入れた人も同様だ)。

検索業界の大御所Danny Sullivanは、これをGoogle検索の史上最大の激変(日本語)と呼ぶ。それには正当な理由がある。Googleアルゴリズムの第一人者Amit Singhalによると、Your Worldはパーソナライズ検索とソーシャル検索を組み合わせて1つのシームレスな体験にしているのだ:

ソーシャル検索アルゴリズム、パーソナル検索アルゴリズム、パーソナライズ検索アルゴリズムは、今は実際には1つのアルゴリズムであり、私達は、とても快適で便利な形でそれを融合している。

“快適”や“便利”は議論されやすく、今現在多くの議論が起きている。しかし、1つ確かなのは、好むと好まざるとにかかわらず、コンテンツマーケッターは、単にGoogle+を無視して夜に熟睡することを選択することはできないということだ。

Googleはあなたを締め付けるのか?

最初のエージェント・スミスからの引用句が、少し合点が行くようになっているのでは?あなたは、接近してくる電車の音と共に自分の首に巻きつく隠喩的な腕を感じるだろうか?

過度に芝居がかったことはやめておくとしよう。

でも、それは、『のるかそるか』の取引のようなものに感じるのだ。私達はすでにGoogle+に参加することが検索結果に良い影響を及ぼすということを知ったが、もしあなたがGoogle+に存在せず、競合相手はそこに存在する場合には、ゆくゆくは既存の検索トラフィックを失うことになるかもしれないように思える。

それは単にドラマの序章にすぎない:

  • Twitterは、Twitterに関するGoogle+の結果に対する優遇措置を非難する声明を出した。Googleは、リアルタイム検索でTwitterコンテンツを使用するGoogleとの提携を更新しないことを選んだのはGoogleではなくTwitterであることを明らかにして反論した。
  • ReadWriteWebのJon Mitchellは、Google+がインターネットをめちゃくちゃにすると考えている。なぜなら、彼のコンテンツに関するGoogle+の投稿は、彼が検索した時に実際のコンテンツよりも上位表示されていて、しかもこれがYour Worldの公式発表より前のことだったからだ。
  • Danny Sullivanは、Googleは、そもそもGoogleを今日まで便利にした根本を侵害していると指摘する。検索エンジンは、彼ら独自に作っている“ネバネバした”クモの巣からあなたを抜けださせなくするのではなく、どんなにWebの中のクモの巣が広範囲であろうとも、あなたを最良の結果に送ることによって価値を提供するのだ。
  • Lee Oddenは、彼がこれまで見てきた新しくソーシャルが統合された結果の実用性について懐疑的ではあるが、それでもなお、彼は、Google+に関わり、質の高いコンテンツを作り、積極的に参加することをオンラインマーケッターに奨励している
  • John Battelleは、GoogleとFacebookが仲良くすることができないのはウェブにとって最悪だと考えている。しかし、Googleのエグゼクティブ・チェアマンEric Schmidtは、Facebookは技術的にもサービスの面に関しても、GoogleがFacebookコンテンツをインデックスしてそれをGoogle+の結果と平等な立場に置くことを意図的に妨害していると指摘している。
  • そして、プライバシー、独占禁止、FTC介入に関するうわさがかなり進行している。

良い点としては、この開発を良い(少なくとも悪魔ではない)意味で不可避なものとして見ている人達がいる:

  • CNETのStephan Shanklandは、Googleはこうするしかなかったと主張する。ウェブはこれまで以上にソーシャルになり、地球上の主要な検索エンジンは、TwitterやFacebookとの連携があってもなくても、ウェブと共に進化しなければならないのだ。
  • Raven ToolsのJohn Henshawは、Your Worldで自分達が何をしているかGoogleはきちんと分かっているし、それは自暴自棄の行動でもなければ、必ずしも不正ではないと言っている。彼は、Googleがすでに見込んでいる安っぽいSEOのトリックは避けて、優れたコンテンツを作り続けつつもGoogle+のソーシャルエコシステムに入り浸ることを勧めている。
  • アンチ独占禁止サイドでは、サンタクララ大学ロースクールのEric Goldmanは、Google+がローンチした時、それはソーシャルネットワーキングでFacebookの大きな優位性に対抗する競合として多くの人に歓迎されると指摘した。今、そのGoogle+は実際に競争力を増してきて、みんなが取り乱している。

唯一の必然性は変化

ほら、私は誰よりもGoogleの独占や乱用の可能性について懸念しているのだ。私はもう長い間懸念しているのだ。だから私は、もしGoogleがトラフィックを全く送信しなくても私のCopyblogger Mediaが生き残る(さらには繁栄する)ようにデザインしたのだ。

そうは言っても、私はGoogleからターゲットとした検索トラフィックを獲得することを好む。それは、少しも嫌なことではない。

そして、正直に認めよう…私はGoogle+が好きだ。ここ6ヵ月位そこで素晴らしい体験をしてきて、明らかにFacebookより優れており、私達の主要なソーシャルネットワーキングでコンテンツ配信プラットフォームのTwitterとは全く異なる環境を提供していると私は思うのだ。

上に挙げたその他全ての問題にかかわらず、私達オンラインマーケッターはこのような変化を嫌うというのが事実なのだ。しかし、Googleは継続的に変化しているし、変化しなければならないのだ。Web自体が変化するのだから。

2007年にユニバーサル検索(最後の“最も急進的な変化”)が到来し、2009年にはパーソナライズ検索がやって来た。どちらの時も、全てのことがいかに異なり間違っていて最悪であるかについて人々は気をもみ、歯ぎしりをし、ヒステリックに悲嘆した。そして、今日も未だにそれをしているのだ。

Googleがすると決めたことに関しては、コンテンツマーケッターである私達には限られた選択しかないのだ。

1つの選択は、検索エンジンのトラフィックなんて必要ではないと決めること。

もう1つの選択は、自分達のビジネスにとって最も有用なやり方で、観察し、適応し、打ち勝つことだ。

私の推測では、Googleは、今年のうちに素早く物事を微調整して、さらに優れた新しい機能を展開し、司法省の砲弾の餌食にならずにGoogle+を素早く成長させるようにバランスを取ろうとするだろう。

Google+で私をサークルに入れて、一緒に観察し、適応し、打ち勝とう。


この記事は、CopyBloggerに掲載された「Why Google+ is an Inevitable Part of Your Content Marketing Strategy」を翻訳した内容です。

既にダニー・サリバンの記事で基礎知識を十分に勉強していたこともありますが(この記事この記事など、共に日本語)、今回のGoogle+騒動の全体像が見えると共に結局我々サイト運営者、ウェブマーケッターがやらなければいけないことは何か、ということが改めて見えた個人的には一番気づきのあった記事だったかもしれません。もちろん彼(CopyBloggerオーナー、ブライアン・クラーク)が考えるようにGoogleがGoogle+を確実に成長させ成功に導けるのかどうかはわかりませんが、ここに書かれている様々な意見を参考にGoogle、我々が今やるべきこと、そしてインターネットの未来について考えたい。  — SEO Japna

記事キーワード

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。