Googleの新特許「メールランク」であなたのメールが格付けされる?

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最近、Googleがウェブ検索の結果にGmailの内容まで対象にして表示させる実験を行っているようです。最終的にどのような形で採用されるかはともかく、少し気になったのがGoogleが最近取得した「メールランク」という特許。まさにページランクのメール版かと思われる名前ですが、さてその内容はいかに。 — SEO Japan

グーグルがeメールを検索結果に含める実験を行っている。当然ながら、自分のメールのみが表示され、また、他の誰かとeメールを共有するわけではない。eメールはGメールを介して受信したメールに限り、有効にしなければ検索結果には反映されない。このサービスの告知は、8月8日にグーグルの公式ブログの投稿「未来の検索エンジンの構築に向けて 少しつづ前進中」で行われた。

恐らく、表示するeメールを決定するランキングおよびeメールが表示される順番を決める際には、Gメール内の異なる色のマーカーを表示するために使われる重要度のランキングと同じようなシステムが用いられる可能性が高い。この重要度のランキングのマーカーの優れた点の一つは、様々な高度な検索フィルターに加え、Gメールのeメールの検索・フィルタリングを重要度ごとに行うことが出来る点だ。 しかし、Gメールの検索が、Gメールがグーグルのウェブ検索に統合された際のランキングおよび検索結果と同様の結果を表示するかどうかは定かではない。

My mailbox sometimes gets more letters than it can really handle at any one time.

グーグルがGメールをウェブ検索に含める取り組みにおいて非常に興味深いのは、Gメール、ヤフー!メール、そして、マイクロソフトのeメール等のサービスのeメールを格付けする手法を描いたMailRank, Inc.の特許の権利がグーグルに与えられている点である。譲渡は2012年6月18日に行われたものの、特許商標局に登録されたのは2012年8月15日であった。

Mailrankと言う名の企業が、昨年、ホームページ、そして、フェイスブックのページでエンジニアがフェイスブックに移ることを発表し、このニュースはマッシャブルでも報告されていた。特許の発明者の欄には、David Cowan、Ethan Kurzweil、そして、James Chamが記載されている。リンクトインのプロフィールを見ると、ベンチャーパートナーの肩書があるが、Mailrank,Inc.は過去に勤務した会社には含まれていなかった。しかし、mailrank.comのドメイン名を登録した会社にこの特許の発明者達が所属していたことは間違いないようだ。 Ethan Kurzweilの経歴によると、Mailrank, Inc.は「ビジネスベンチャーパートナーズの内部のインキュベーションであり、同氏はMailrankの重役の一人であったようだ。

つまり、Mailrankの特許はグーグルに譲渡され、同社の従業員はフェイスブックに移ったと思われる。

それではこの特許の詳細を紹介する:

電子メッセージ送受信環境でのメッセージの格付け

発明者: David Cowan、Ethan Kurzweil、James Cham

付与先: MailRank, Inc.

米国特許番号: 8,095,612

付与日: 2012年1月10日

申請日: 2009年9月18日

概要

この特許は、ネットワーク上で交換されたメッセージを格付けするメソッドおよびシステムを描いている。このメソッドおよびシステムは、受信者のメッセージのインタラクションを集めることがある。送信者から受信者に向けて発せられたメッセージは、eメールのクライアントで受信されると考えられる。メッセージの送信者のスコアは、送信者の情報、集められたメッセージのインタラクション、そして、メッセージに関連する特徴に基づいて決められる場合がある。メッセージは、特定されたスコアと共にeメールのクライアントに関連するユーザーインターフェース内でマークされる可能性がある。

Gメール内のMailRankのテクノロジー

グーグルがこの特許を取得した際に私が一番気になったのは、Gメールの検索結果に含める取り組みと関係があるのかどうかであった。Gメールが異なる星の評価を行う上で用いる重要度のランキングについては、私もよく把握している。

グーグルは、2010年8月に公式のグーグルエンタープライズブログの記事「eメールが多過ぎますか?優先トレイを試しましょう」の中で、優先トレイを紹介していた:

メッセージは受信箱に届いた時点で自動的に分類されます。Gメールは、eメールを送信する回数が多い人、実際に開いて返信するメッセージ(このタイプのメッセージは、スキップするメッセージよりも重要である可能性が高い)等、様々なシグナルを用いて、どのメッセージが重要なのかを推測しています。

この新しい特許は、eメールを格付けする上で用いられる可能性がある多くのシグナルを挙げている。グーグルの優先トレイと関係があるのだろうか?グーグルの重要度のランキングで描かれているシグナルの多くは、Mailrankの特許で挙げられているシグナルとよく似ている。

グーグルが明かしたシグナルを以下にリストアップしていく:

  • よくメールする相手: よく田中さんとメールしていると、田中さんからのメールは重要だと判別される可能性が高くなります。
  • 閲覧したメール: 閲覧したメールは、閲覧しなかったメールよりも重要だと判別される可能性が高くなります。
  • 興味のあるキーワード: いつもサッカーに関するメールを閲覧していると、サッカーに関する語句が含まれる新着メールは重要だと判別される可能性が高くなります。
  • 返信したメール: 母親からのメールには必ず返信していると、母親からのメールは重要だと判別される可能性が高くなります。
  • 最近のスター、アーカイブ、削除の使用状況: スターを付けたメールは、閲覧せずにアーカイブしたメールよりも重要だと判別される可能性が高くなります。

以下にMailRankの特許に掲載されていたシグナルの一部を挙げる:

  • 受信者のアドレス(eメールの「To」フィールド内で受信者がマークされているかどうか)。
  • eメール内でコピーされた受信者のアドレス(eメールの「CC」フィールドでマークされた受信者)。
  • 「BCC」でマークされたことのある受信者のアドレス。
  • 受信者の人数。
  • メッセージに付けられた優先度。
  • メッセージが送信/受信された時間。
  • 件名のフィールドの内容。
  • 送信者のスコア(送信者の情報)。
  • 送信者のITM(Importance To Me: 私にとっての重要度)。
  • 件名のITM。
  • その他。

特許で触れられている送信者のスコアは、以下のようなシグナルに基づいて計算される可能性がある:

  • eメールが開かれる割合。
  • eメールが返信される割合。
  • eメールが削除される割合。
  • eメール内のハイパーリンクがクリックスルーされる割合。
  • グラフィックがダウンロードされる割合。
  • 整理またはアーカイブされる割合。
  • その他。

特にeメールの件名に関する一節は、とても興味深く思えた:

ランキングサーバーは、メッセージの件名を精査して、あまり重要ではないメッセージと重要なメッセージを識別する場合がある。例えば「あなたの注文に問題があります」と言う件名のメッセージと「注文して頂き有難うございました。」と言う件名のメッセージの重要度の識別もその一つに数えられる。

この例では、1本目のメッセージは、2本目のメッセージよりも重要度が高く設定されることがあるようだ。なぜなら、2本目のメッセージは1本目のメッセージよりも情報を伝える特色が強く現れているためだ。

Gメールのランキングの影響

マーケッターなら、eメールを開いてもらいたいはずである。eメールが高くランク付けされると、Gメールの検索得結果で表示されることになり、プラスに働く可能性がある。

また、会社の同僚に対してeメールを開き、返信してもらいたいケースも考えられる。その場合、「“クライアント名”XXXXの重大な問題」のような件名は、「ちょっとした質問」等の件名よりも高くランク付けされる可能性がある。

私はeメールに対するベストプラクティスを求めて多くの記事に目を通した。その中でも特に参考になると思った記事を以下に挙げていく。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「GMail Rank and the Importance of Good Subject Lines」を翻訳した内容です。

メッセージの内容の関連性は当然ながら送信者情報やメッセージのやりとり具合を考慮した格付けするというのはメールならではですね。記事にもあるように、Gmailに既に実装されている優先トレイに使われているアルゴリズムに近いようですが、検索結果に表示されるGmailの内容と関連性があるのかも気になる所です。後半に細かな考慮要素が羅列されていますが、重要なメールをより目立たせて表示するアルゴリズムが使えるものになれば、かなり便利そうです。しかしこういうアルゴリズムを駆使してメールソフトが進化していく時代なんですね。既存のメールソフトもうかうかしていられなさそうです。 — SEO Japan [G+]

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