Googleの多言語マークアップでグローバルSEOに勝つ方法

日本の将来に対して悲観的な見方も増えつつある中、これからは海外だ!とウェブを活用して海外展開を考えている企業も多い今日この頃。多言語サイトを運営する際の難しさの一つが重複コンテンツ問題でしたが、Googleが自身が多言語サイトを正しく認識するためのマークアップをリリースしたということでその詳細を紹介します。 — SEO Japan

最近、グーグルは「複数の言語のコンテンツ向けの新しいマークアップ」をリリースしたと発表した。このウェブマスターツールズのブログのエントリを読みたい人は、ここをクリックしよう。多国籍のウェブサイトを管理している私達でさえ、「グーグル、新しい多言語のマークアップを立ち上げる – ワオ!」と言うヘッドラインで始まるこのエントリは、退屈な内容であった。あくびが出てしまうほどだ。

しかし、実際には、この告知エントリを詳しく見ていくと、国際的なSEOの取り組みのおける新たな心配事、そして、新たなソリューションの可能性が浮かび上がってくる。

例えば、グーグルの意図とは言い切れないが、グーグルはこの新しいマークアップを「カノニカルよりも強いシグナル」と説明し、私を含め多くの人達が知りもしなかった“危険な領域”の利用におけるシナリオを説明している。

Google Announces Multilingual Markup Scheme

グーグル、多言語マークアップの構想を発表

 

グローバルSEOの2つの大きな課題

それでは、何が起きているのかを私達全員が理解することが出来るように、論理的な視点でこの新しい構想を見ていこう。まず、ここ数年、国際的なSEOの取り組みを悩ませてきた2つの大きな関連する問題を挙げていく:

  • 重複するコンテンツの処理
  • サイトを正確にジオターゲットする処理

また、グーグルはグローバルなウェブサイトの運営コストが、グーグルのアルゴリズムのニーズによって – 翻訳費用へのインパクト – 嵩んでいるとしてグローバルな企業からプレッシャーを受けている。

そのため、さらに2つの翻訳に関連する問題が浮上している:

  • 個別の国の言語への翻訳に関連するコスト
  • 多言語のユーザー生成コンテンツへの対応

重複するコンテンツの処理

何が関連しているのかを明確に示すため、一つずつ取り上げていく。まずは“重複”問題だ。グーグルのアルゴリズムは「最良」もしくは「最もオリジナル度の高い」コンテンツからコピーを切り離して処分するため、重複するコンテンツの問題が浮上する。

1ヶ国だけのためにコンテンツを作成しているなら問題はないが、同じコンテンツを同じ言語を話す複数の国々に提供する必要があるなら、問題を抱えることになる。

現時点では、この問題は同じ言語のコンテンツのコピー作品にのみに当てはまる点を注意してもらいたい。この区別が重要な理由については後ほど説明する。

重複の大きな問題は、マーケッター達がユーザーがグーグルを介してサイトを見つけた瞬間に正しい国のコンテンツをその国に見せなければいけない点である。T

連絡先の情報または価格が異なる誤った国を見せてしまうと、コンバージョンのパフォーマンスが落ちる可能性があり、また、事実上、質の低いカスタマーサービスを提供することを意味する。

サイトのジオターゲットを正確に行う

サイトの正確なジオターゲットを行うと言うことは、ユーザーが特定のグーグルのローカルのドメインで会社を検索すると、サイトが表示されることを意味する。つまり、グーグルに別の国に関連すると思われることなく、除去されずに済んでいるのだ。

これはページの左側の「ページ・フロム」{言語}と「ページズ・イン」{言語}のフィルターにおいてとりわけ重要である。例えば、ユーザーが「ページ・フロム・ノルウェー」を介して検索しており、ノルウェーで営業を行っているなら、絶対にランキングにサイトを掲載したいはずだ。

特定の国の言語への翻訳に関連するコスト

大きな企業は翻訳に多額の資金を投入しているが、非生産的に行われていることが多い。同じ「世界共通言語のコンテンツ」を複数回使うか、機械翻訳のテクノロジーを受け入れることでこの問題を解決することが出来る。

例えば、グローバルなウェブサイトにおいて、コンテンツをスペイン語に一度翻訳し、同じスペイン語のコンテンツを全てのスペイン語圏の国に提供する取り組みは一般的に行われている。スペイン語を話す国は少なくとも20ヶ国はあるため、同じコンテンツの20点のコピー作品を同じ時期に同じサイトに掲載することになる。これでは重複してしまう。

重複を避けるため、ローカルのドメインを使うか(間違いなく効果はある)、もしくは、それぞれの国に対して – 重要視している主要な国々に対して – 新たにコンテンルを翻訳する手法を私達なら用いるだろう。

多言語のユーザー生成コンテンツへの処理

フォーラムやQ&Aタイプのサイトを運営しているなら、あるユーザーが、その他の言語のユーザーにも紹介したいと思えるコンテンツを作成する状況に身を置かれることになるだろう。

この問題に直面する企業のほぼ全てが自動生成翻訳テクノロジーに頼る傾向が見られるが、この手法は、機械学習テクノロジーおよびパターンに基づいて質の低いコンテンツを探し出すパンダアルゴリズムのおかげで、使いづらいくなりつつある。自動翻訳されたコンテンツは、非常に劣悪なスパムによく似ていることが多いのだ。

グーグルが提案している解決策

新しいマークアップを通して、グーグルはこれらの問題を解決する異なる方法を推進している。後ほど、このアプローチをウェブマスターセントラルのジオターゲッティングおよびローカルドメインの利用に組わせる上での広範な問題点を指摘していくが、まずはマークアップの選択肢にこだわって説明していく。

2009年の2月、グーグルは、ビングとヤフー!も採用したカノニカルマークアップタグを初めて導入した。検索エンジンにページの“カノニカル”を示すために、ページにコードを加えることが、カノニカルタグの主な目的であった。要するに、検索エンジンに対して、どのページのコピーが最も重要なコピーであり、ユーザーに見せるべきなのかを示すためであった。

その後、カノニカルタグにはクロスドメイン機能が与えられ、多言語の世界に進出するようになった – しかし、そこで幾つかの重大な欠点が発覚するのであった。

重複するコンテンツの問題を解決するためにrel=canonicalタグを使ったことがあるなら、例えば英国のコンテンツをオーストラリアで、アルゼンチンのページをスペインのオーディエンスに見せることも可能なため、どれが「トップ」のURLなのかを選ばなくてはいけなかったはずだ。

Targeting The Right Part Of Google Involves Understanding Google Geographic Filters

Googleの地域フィルターを正しく理解しなければ適切なジオターゲティングは実現できない

新しいタグの出番

rel=canonicalを使ってあるページが「マスターコンテンツ」として重要視した状態を想像してもらいたい。

これは事実上そのページを“重複化”したことを意味する。つまり、グーグルに対して特定のコンテンツが重複していると示唆し、どちらがオリジナルなのかを示していることになるのだ。

重複していると知られているコンテンツのどのバージョンを特定の場所に表示するべきだと合図を送ったに等しい。

Hreflangタグのrel=”alternate” hreflang=”en”版は、「これはオーストラリア向け、これはUK向け」と指定することが出来る。また、Hreflangなしでは、トップコンテンツ – 恐らくUK版 – はグーグルの結果の双方のセットにリンクされると仮定することも出来る。

以上をまとめると、rel=canonicalは重複し、rel=alternate hreflangはジオターゲッティングを示す。分かりやすい。

そこまで単純ではない

ウェブマスターセントラルのジオターゲットの設定をバックグラウンドで実施している点を忘れてもらいたくない。これは、サイト全体、フォルダー、またはサブドメインを特定の国にジオターゲットすることが出来るため、とても便利である。

例のrel=tagにより、URL1本ずつに設定を指定しなければならず、ウェブマスターセントラルでのグローバルな設定を利用するよりも、大幅に労力と資金が必要とされる。

しかし、rel=”alternate” hreflangには、ccTLDやローカルドメインと一緒に展開することが可能な利点がある。これはとても理に適っており、そして、ccTLDの方が良い結果をもたらす際に、.comを使ってターゲッティングしなければならないと言う考えを否定する効果も見込める。

サイトのコンテンツが“完全に翻訳されている”場所

rel=”alternate”の告知、そして、ウェブマスターのヘルプページを介して、グーグルは、ドイツ語のURLおよび英語のURLに対するターゲッティングのシナリオの例を提示している。その理由が問題である。英語のテキストのドイツ語への翻訳は、再び英語に翻訳し直し、比較しない限りは、基本的には重複していない。それではなぜグーグルはこの例を挙げているのだろうか?

グーグルが説明している事例は、「完全に翻訳されたコンテンツ、もしくは、異なる地域をターゲットにした大幅に異なる同言語のコンテンツを利用している多地域に渡るウェブサイトのケースである。例: 製品ページがドイツ、英語、そして、フランス語で提供されている。」グーグルがこのタグを使って、同じ言語ではなくてもコンテンツを示してもらいたがっている点は明白である。

一部の評論家達は、グーグルは翻訳されたコンテンツが“重複している可能性”があると伝えようとしていると結論付けている。グーグルの立場からこの意図が見えてこないため、この意見には私は賛同できない。

重複していない事例を調査

ページのコンテンツの言語を示唆する行為が役に立つと見なされる事例も紹介されている:

  • 動的な機械翻訳を示唆する
  • 翻訳される英語のコンテンツを特定する

パンダのクローラーがサイトを訪問し、機械翻訳されたコンテンツを見つけると警告を促すとされている。現実の世界でパンダが自然のタケノコを食べることに固執しているように、パンダアルゴリズムは正確な文法や自然な言葉の流れを好むためだ。

しかし、コンテンツを機械翻訳されていると指定した上で、オリジナルのソースにリンクを張ると、全く自然な流れではなく、通常はパンダによって捨てられるようなコンテンツでも、コンテンツに対する付加的なオーソリティを与える手段として、効果があるかもしれない(ざっくばらんな言い方をすると、「ひどいコンテンツだけど、見逃してあげよう」と言うことだ)。

同じように、一部のウェブサイトは英語でコンテンツを持ち、コンテンツを動的に翻訳している – 例えば多国間のフォーラムだ。このタイプのコンテンツは英語のコピーとして見られ、捨てられてしまう可能性がある。ただし、ユーザーがコンテンツを読み込むことを“要求”した際に表示される言語の「ドイツ語」を示してる場合は除く。

alt=”alternate” hreflangの利用は、グーグルがこのプロセスをアルゴリズムを通して理解する上で役に立つ可能性がある。

推測が絡むカノニカルにサヨウナラ

この新しいマークアップにより、バリエーションの可能性が飛躍的に拡大しているため、現在、ジオターゲッティングを説明するために提供している数時間のトレーニングを丸1日に伸ばすことを私は検討し始めている。ちなみに、最新の情報を把握しているなら、是非コメント欄で教えてもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s New Multilingual Markup Signals New Issues Of Concern For Global SEOs」を翻訳した内容です。

丁寧に解説してくれているのはありがたいのですが、正直、一読して理解できるレベルの内容ではないですね 笑 実際に多言語サイトを運営しているウェブマスターはある程度トライアル&エラーが必要そうな雰囲気ですが、もちろんGoogleが多言語サイトをより正しく理解しようとしている傾向は望ましいことですし、今後もその努力は続くと思いますから、多言語サイトを運営している方は是非チャレンジしてみてはどうでしょう。

ちなみに多言語サイトSEOに興味がある方はこちらの記事グローバルSEOで勝利するための6つのヒントも併せてどうぞ。 — SEO Japan

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