BingがFDAのリストを元に、薬を販売している疑わしいサイトへ警告文を表示。

公開日:2015/08/10

最終更新日:2024/02/16

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今回の記事はBingの新しい取り組みを紹介する内容となっています。Bingのサイトでは、安全性の確認がされていない薬を購入し甚大な健康被害を受けたケースを例に挙げ、こうしたケースを減らしたいという目的を掲げています。具体的には、米国の食品医薬品局のリストを参照し、該当するサイトをクリックした場合に、警告文を掲載するようです。薬事法の違いもあり、日本でそのまま当てはまるケースではありませんが、非常に興味深い取り組みではないでしょうか?– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語サイトになっています。

Bingは偽の疑いがあるサイトや、検索者に有害で危険性のあるサイトに対し、検索者が該当のサイトを閲覧する前に警告文を表示するようにすると発表した。対象となるサイトは、薬を販売しているサイトとなる。

Bingによれば、FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)が発表している、”インターネットにおける薬事に関する警告文“のリストを参照しているとのことで、リストがアップデートされれば、Bingが使用する内容もアップデートするとのことだ。

Bingが表示する警告文は、下記のような内容であるようだ。

警告!
FDAはこのサイト(もしくは関連サイト)に対し警告文を送付しています。安全性が確認されていない薬を販売している可能性があります。
我々は他の検索結果に行かれることを推奨します。もしくは、こちらのサイトを確認して下さい。
オンライン上で安全に購入するための情報は、こちらに記載しています。

私は[cheap viagra(安い バイアグラ)]というワードでBingで検索し、怪しく見えるサイトを複数確認してみた。しかし、上記の警告文は確認できなかった。おそらく、まだ完全にリリースはされていないのだろうが、すぐに対応されると考えている。

Bingは、また、以下の内容を公表している。

”安全性の確認がとれていない、偽、または違法な薬をオンライン上で購入することにより、多くの人々に重大な被害を与える可能性がある場合、Bingはユーザーが確かな情報に基づく決定をする手助けをしたいと考えています。この目的のため、我々はBing.com上で新しい警告文を表示することを決定しました。この警告文により、安全性の確認が取れていないオンライン上のドラッグストアを訪問する危険性を、ユーザーにお知らせしたいと思います。”

もしあなたが薬を販売するサイトを運営しており、誤って警告文が表示されていれば、FDAのリストを確認するべきだ。リスト内にあなたのサイトが記載されていれば、FDAのインターネット・ファーマシー・タスクフォース(オンライン上の薬事の担当部署)に連絡をいれよう。FDAのリストに含まれていない場合は、Bingライセンスページ経由でBingに連絡を取ろう。

この件に関するWebmasterWorldのスレッドはこちら

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Bing To Warn Searchers Of Fake Pharmacy Web Sites Via FDA」を翻訳した内容です。

該当のサイトへのアクセスの禁止や、インデックスからの削除などの強制力は発揮していません。Web上の公平さを保ち、安全性の確保を行うことは非常にバランス感覚が要求される作業ですが、Bingによれば、マルウェアサイトへの警告文を引き合いに出し、あくまでWebの安全性を高めることが目的であることを強調しています。健全に運営しているサイトでも誤って表示される懸念はありますが、FDAとBingに連絡を取る方法も記載しています。下層ページがハッキングされている場合、乗っ取り先だけでなく、元のドメイン全体へも警告文が表示されれば、サイトオーナーも気が付きやすくなるかもしれませんね。(もちろん、日々安全性の確認を行うことは重要ですが。)

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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