SEO業者の善し悪しを判断する5つの方法

最終更新日:2024/02/16

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GoogleによるSEO大革命が行われた2012年、多くのSEO事業者がビジネスモデルの転換を求められかと思いきや、2013年に入ってもSEOの営業電話が鳴り続けているようですし(営業電話が悪いというわけではありませんが、数的に減ってない模様)、中には限りなくブラックなSEO業者も変わらず跳梁跋扈しているようです。そんな懲りないSEO業界を前に、SEOをアウトソースする際に業者を正しく選定するためのアドバイスを5つ紹介した記事を今回は。 — SEO Japan

そのSEO業者は詐欺行為を働いているだろうか?

ウェブサイトに害を与える可能性のあるスパムな戦略を用いているだろうか?

実際に成果を上げているだろうか、それとも、資金を蝕んでいるだけだろうか?

これ以上悩むことに時間をつかわないでほしい… 今回はSEO業者の真価を問う5つの方法を用意した。

  1. 料金が安い
  2. 苦情が投稿されている
  3. ケーススタディや参照情報をシェアしない
  4. 計測を行わない
  5. 秘密のソースを明かさない

#1) 料金が安い

支払った代償に見合う結果が得られる。これほど単純なことはない。

SEO業者に有意義な結果を出してもらいたいなら、車のローン以上の料金を要求しているかどうかを確認してもらいたい。

私はテストとして実際に安価なSEO業者を幾つか採用したことがある。あらゆる業者において、以下の1つまたは複数の特徴を持っていることが判明した:

  • 何もしない。
  • 戦略がない、もしくは劣悪。
  • 訓練を受けず、経験の浅い従業員がSEOを実施し、質の低いサービスを受けることになる。
  • 不自然な、スパム丸出しの、質の低いリンクを構築し、最終的にサイトに悪影響を与える

要するに、次のようなサービスに騙されないでもらいたい:

cheap seo company pricing chart

これで、質の高い取り組みを実施してもらうためには十分に資金を投じる必要があることは分かってもらえたはずなので、次の注意事項に移ろう…

#2) 苦情が投稿されている

最悪の状況について情報を仕入れておこう。

この点も手っ取り早い方法で確認することが出来る: グーグルで会社の名前、次に「レビュー」や「クレーム」を入力し、検索をかけてみよう。

pissedconsumer.comcomplaintsboard.com、あるいはripoffreport.comがリストアップされたら、安全な場所に非難しよう。

1ページ目だけではなく、2ページ目と3ページ目も確認しよう。

それでは、化けの皮をはがす検索の手法を伝授しよう:
(レビュー または 苦情 または 詐欺 または スパム)seo 会社名
seo 業者名」を当該の会社の名前に置き換えよう。

search the BBBを検索して、悪い噂を探し出す手もある。

決して雇うべきではない会社の例を挙げる:

SEO comapny reviews SERP

これで一見したところクリーンな会社である点が判明したので、次は中身を点検していく…

#3) ケーススタディや参照情報をシェアしない

論より証拠。料金を支払う前に試してみる。

質の高いSEO業者は、顧客に関連する参照情報やケーススタディを用意している。皆さんの事業の目標に一致する成果を上げた実績を持っているはずである。

関連するケーススタディを見せてもらおう。

ケーススタディの効果を見極める方法を伝授しよう:

  1. 分かりやすいメトリクスを持っている(数字)
  2. 基準値を持ち、当該のメトリクスに関連する増加が見られる(ビフォアー & アフター等)
  3. この増加を生んだツールやメソッドを明記している
  4. ケーススタディでクライアントによるテスティモニアルを掲載している

説得力があり、同じ成果が自分のサイトでも上がると納得できるようなケーススタディが必要である。

推薦者を3人紹介してもらおう。

参照情報を求める際の尋ね方を以下に紹介しておく:

  • 毎月、どんな取り組みを行ってもらえましたか?
  • ウェブサイトでどのような種類の問い合せや売り上げが増加しましたか?
    • この結果が表れるまでにどれぐらい時間がかかりましたか?
  • リクエストにすぐに応じてもらえましたか?
  • このSEO会社のパフォーマンスおよびサービスで何か1つを変えることが出来るとしたら、何を変えますか?
  • 仲間にこの会社を推薦したことがありますか?

この段階まで到達し、良好な答えが得られているなら、次は顕微鏡を使って徹底的に調べ上げよう…

#4) 計測を行わない

数字がすべて。

SEO業者は、作業を行う前の基準値の計測を実施するべきである。自分達の取り組みが効果を上げていることを証明できるからだ。

焦点が絞られたキーワードのリストを提供してもらえるはずだ – このリストでは、自分のビジネスに関連するキーワードが挙げられているはずである。

また、次のようなリストを送ってもらえるはずである: internet marketing keyword rankings

「私の立場だったらどのKPIを追跡するか」尋ねよう。

優れたSEO業者なら次のような答えを出すだろう:

  • Return on Marketing Dollars (ROMD) – つまりROI。
  • コスト・パー・リード(またはコスト・パー・セール
    – これもROIの計測の一つである。低ければ低いほど望ましい。
  • トラフィックをもたらす固有のキーワードの数 – これはロングテール – つまり3ワード以上の検索クエリをどの程度活用しているかを計測する。例えば、[mortgage rates]はショートテールのキーワードであり、一方、[mortgage rates for townhouse in Maryland]はロングテールのキーワードである。
  • ノンブランドの自然なトラフィック – ブランドや製品名が検索クエリに含まれていない検索トラフィックを計測する。
  • ノンブランドの自然なトラフィックを経由したコンバージョン – 個人的にとてもこのメトリクスを気に入っている.. コンバージョンとはビジターがリードにコンバートする、またはサイトで何かを購入する状況を示す。このKPIは、SEO業者が構築するトラフィックの質を測る上で役に立つ。ビジターが増加しているものの、リードやセールスにコンバートしていないなら、価値はない。

独自のレポートを実施してくれるかどうか尋ねよう。

同じ会社は1社として存在しない。レポートにもこの点を反映させるべきである。

ここまでの対応に満足しているなら、残されたチェック事項はあと1つだけだ…

#5) 秘密のソースを明かさない

秘密を明かさないなら.. 恐らくその業者は公式を持っていないのだろう。

SEOは「魔法」や「魔術」ではない。会計や法律の世界では、理解不能な取り組みは「魔法」と呼ばれ、公認会計士や弁護士はカリスマ扱いされるようになる。しかし、SEOは実はそれほど複雑ではない。

とは言ったものの、効果を上げるには複数の異なる技術が求められる。半分はアート、残りの半分はサイエンスである。

そして、SEOはグーグルの仕事を楽にする。

グーグルは情報ビジネスを展開している。

グーグル(およびその他の検索エンジン)は質の高い情報を提供する事業を行っている。そのために、グーグルはどのウェブサイトが最も優れた情報を用意しているかを探し、理解する手段を(アルゴリズム内で)必要としている。

グーグルはどのような取り組みを行っているのだろうか? それはSEO業者が解読を試みている「コード」である。このコードを作り出すレシピにおいて常に次の2つの材料が用いられている点は明白である:

  • ウェブサイトに有益なコンテンツを加える – 営業を開始し、最新の情報を提供している点をグーグルに伝える必要がある。タイムリーで、関連するコンテンツをウェブサイトに加えることで、グーグルに対して「この業界を熟知しており、最新の取り組み、ルール等を把握しています」と報告しているのだ。
  • 他のウェブサイトからリンクを張ってもらう – 自分のサイトへ向かうリンクを「票」と考えよう。この票の数が信頼性を築き上げる。グーグルは関連するコンテンツの提供を望んでいる点を思い出してもらいたい。人気の高いコンテンツは、通常、良質なコンテンツと考えられる。リンクの本数をカウントする方法こそ、グーグルがウェブサイトの人気を計測する上で最善の方法だと言えるだろう。

上述したコンセプトはあまりにも簡潔にまとめ過ぎている。このコンセプトを拡大するため、リンクのを考慮する必要がある。例えば、Aが500人の友達(リンク)を持ち、一方、Bには150人の友達がいるとする。Bの友達は皆裕福であり、大学を卒業し、有名な企業で働いている。一方、Aの友達は高校を中退し、ホームレスになるか、車の中で生活を送っている。

グーグルはAとBのうちどちらを信頼するだろうか?

優れたメディアサイト(CNN等)からのリンクを持つサイトと、誰も読まないようなサイトからのリンクを持つサイトでは、グーグルは前者を後者よりも優先するはずである。

秘密のソース(戦略)を教えてもらおう。

これは言わば大人と子供の違いである… そして、質の高いトラフィックを得る上で、そのSEO業者がどのように助けてくれるのかを学ぶことが出来る。以下に質問、そして、その答えを挙げていく:

コンテンツの作成をどのように手伝ってもらえるのですか?

詐欺業者: 「海外のリソースと自動ニュース投稿ツールを使ってブログの投稿を作成します。」

本物のSEO業者: 「まず、配信スケジュールの作成から取り掛かります。これはキーワードが豊富に詰まったタイトルのリストであり、作成を望むコンテンツのタイプの骨組みになります。コンテンツは社内で作成することが理想ですが、その余裕がない場合は、業界に精通したプロのライターを探す手伝いをさせて頂きます。

どちらの場合でも、弊社のSEOの専門家が、ウェブサイトに投稿する前に、コンテンツを見直し、最適化します。

また、既に作成しているコンテンツを活用することも出来ます(ホワイトペーパー、ケーススタディ、ウェブセミナー、eメール、プレゼンテーション等)。このタイプのアセットを文字に起こし、整理し、最適化して、検索エンジンから関連するトラフィックを集めることが可能です。」

リンクを張ってもらうウェブサイトを増やすために何をしてくれるのですか?

詐欺業者: 「リンク構築を行うために利用可能なウェブサイトのネットワークを運営しています。また、ウェブサイトを100サイト以上のディレクトリに投稿します。最後にソーシャルブックマーキングを行い、ウェブサイトへのリンクを増やします。」

本物のSEO業者: 「まずは既存のリンクを確認し、最適化しましょう。つまり、稼働中の関連性のあるページにリンクが向けられているかどうかをチェックし、アンカーテキストの多様性を調べ(すべてのリンクに全く同じアンカーテキストを利用するのは避けたいはずです)、そして、リンクを既に張っているウェブマスターに対して、異なるものの、関連するページから再びリンクを張ってもらえるよう要請するのです。

同じように、私達は貴社の代わりにクライアント、パートナー、そして、ベンダーに連絡を取り、理想的な形でリンクを張っているかどうかを確認します。自ら働きかけたい場合は、具体的な文面とコードを提供します。

また、貴社の業界また、貴社の製品やサービスが対象にする業界に関する記事を投稿するウェブサイト & ブログを探し、接触して「ゲスト投稿」の機会を手に入れます。ゲスト投稿を介して、当該のウェブサイトでコンテンツを掲載し、オーディエンスに注目してもらい、そして、貴社のウェブサイトにリンクを張ることが出来ます(ご存知のように、このリンクをグーグルは重要視しています)。

内部リンクも忘れてはいけません。つまり、ウェブサイト内のページ間でリンクを張るのです。検索エンジンは、サイトでコンテンツにリンクを張る構造を調査し、具体的な製品について学習します。例えば、具体的なキーワードにおいて上位にランクインさせたいページがあるものの、サイト内のどのページからもリンクを張っていない場合、グーグルはこのページが重要視されていないと推測します。一方、複数のページからリンクを張っている場合、グーグルはこのページが重要視されていると考え、より高く評価するのです。」

詐欺業者と本物の業者の違いを見極めることが出来るだろうか?

以上

この関連する記事は、正当なSEO業者かどうかを判断する別の方法を紹介している。

最後に次の動画を視聴し、SEOのベンダーに期待しない点について、皆さんに考えてもらいたい:


この記事は、social media explorerに掲載された「5 Ways To Uncover Scammy SEO Agencies」を翻訳した内容です。

まずは一発目の「何もしない。」には笑ってしまいました。日本でも「成果報酬で契約だけして実は何もしないSEO会社(=定期更新で順位がたまたま上がると請求してくる)」の話を聞いたことがありますが、海外でもあるんですね。どれも参考になるアドバイスだったとは思いますが、SEOに限らず、悪質業者に騙される人は常に世の中いるわけですし、そういう人がここに書かれているアドバイスを読んだり実践するとは思えないのが悲しい現実なんですけどね。。。中にはこの記事を参考に詐欺被害を免れる人がいることも期待します。

しかしこの最後の酔っ払っているとしか思えないSEO営業マンの電話トーク動画は凄すぎました。。。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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