SMX Advanced 2015-最適なリンク精査の方法と高品質なリンクを獲得するためのベストプラクティス

最終更新日:2015/06/10

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パンダやペンギンのアップデート情報もちらほらでてきましたが、ペナルティの話題はやはり注目度が高いようです。いつ何時Googleからペナルティを受けるとも限らないため、日々の予防とペナルティを受けた時の対処方法は理解しておきたいところです。また、解除後の再度のリンク構築も重要な項目ですね。ペナルティに関する幅広いトピックを扱ったセッションになります。– SEO Japan

原題:Advanced Link Auditing & Best Practices For Acquiring Authoritative Links

このセッションは以下の2つのパートで構成されています。

リンク精査とペナルティ解除の方法。あなたのサイトを”牢屋”から開放しよう。

Speaker:Megan Geiss,Marketing Strategy Director,Merkle | RKG

さあ、調査しよう
最近獲得したリンク、被リンク元のドメイン、アンカーテキスト、などが対象だ。リンクネットワークからの被リンクはないか?サイトワイドリンクの比率は?ダイレクトアンカーの量は?怪しいと思われる要素は全て確認しよう。

リンク査定に使用するツール

  • Majestic SEO
    被リンク全体のデータを確認。
  • Ahrefs
    アンカーテキストを深く調査。
  • Moz Open Site Explorer
    被リンクのオーソリティや信頼度を確認。
  • Googleサーチコンソール
    Googleのインデックスからサンプルを取得。

被リンク数の異常値
Majestic SEOでは被リンク数をグラフで確認できるため、不自然なほど多くのリンクを取得した時期を特定することができる。

アンカーテキストの分析
全てのアンカーテキストを抽出し、それぞれの被リンク数とドメイン数を算出する。全体の割合も計算し、不自然な程に割合の高いアンカーテキストの種類や、リンク数とドメイン数の割合が不自然なものを特定する。

被リンク元の地理的な条件を分析
Majestic SEOを使用し、どの国のサイトからのリンクが多いかを確認する。ここでも不自然な値がないかを特定する。

リンクの信頼度
Majestic SEOで”Citation Flow(被リンク元のサイトがどのくらいリンクを獲得しているか)”と”Trust Flow(被リンク元がどのくらい信頼できるサイトからリンクを獲得しているか)”を確認する。

ページ単位のリンクデータ
Moz Open Site Explorerを使用する。サイト全体でなく、それぞれのページのデータも確認する。ペナルティはサイト単位とは限らない。ページ単位でのペナルティも存在する。

ペナルティを受けた?
サイトの内部の問題やクロールエラー以外の理由でトラフィックが急激に落ちていないだろうか?また、Googleからメッセージがきていないだろうか?もしもペナルティを受けていた場合は、下記のステップでリンクを解除しよう。

1.全ての被リンクデータを取得する。
被リンクのデータを抽出しよう。Majestic SEOとサーチコンソールのデータが主要になる。

2.被リンクの品質でランク付をする。
Majestic SEOとサーチコンソールのデータを統合し、重複しているデータやnofollowのリンクは削除する。”Citation Flow”が30以下のリンクを抽出し、IPのCブロックのパターンも確認する。

3.分析する。
上記ステップで抽出したリンクを分析し、Googleの品質ガイドラインに違反していると思われるリンクを抜き出す。ドメイン単位で特定できた場合は、そのドメイン配下のリンクを全て削除対象とする。

4.リンクの削除を要請する。
リンク元のサイトの連絡先をできる限り特定する。Webマスターに削除の要請を依頼するが、相手も人間なので、丁寧に依頼しよう。また、これらの一連のやり取りは全て記録しておくこと。後述する再審査リクエストに含めるからである。

5.フォローアップ。
削除依頼を要請した後のWebマスターの反応は様々。すぐに解除してくれる人もいれば、削除のために金銭を要求してくる人もいる。また、何も反応がない場合もある。

6.リンクの否認ツールを使う。
テキストでリストを作成する。UTF-8か7-bit ASCIIを使用し、1行に1URLという形にする。よくあるミス(“これで十分だろう”という量しか含めない、被リンクの全てを記載してしまう、古いリストを上書きしてアップロードしてしまう)に気をつけよう。

7.再審査リクエストを送信する。
一連の経緯を記す。Googleは”ガイドラインに違反する行為をやめたこと”、”可能な限りリンクをキレイにしたこと”、を見ている。

あなたが本当に必要としているリンクを獲得する方法

Spekaer:Ruth Burr Reedy,Head of On-Site SEO,BigWing Interactive

はじめに
“優れたコンテンツを作成しよう!”というが、実際は結局リンクが必要。自らベストなリンクを構築しよう。ベストなリンクはトラフィックも生み出してくれる。逆にトラフィックを生まないようなリンクは良いリンクとは言えない。人々がリンクを張ってくれるコンテンツを作成するのだ。

リンク獲得のためのコンテンツ作成を計画する
ユーザーは誰か?彼らは何を望んでいるのか?1ヶ月に1テーマを設定し、4つの記事を書く。それぞれの内容は以下のようにする。

  • ローカルコンテンツを1記事。自然検索、関連性のある話題、ローカルSEOなどが指標。
  • 長く参照されるようなコンテンツを2つ。トラフィックの獲得が指標。
  • リンクを張りたくなるようなコンテンツを1つ。リンクの獲得が指標。こちらの記事を参考に。

コンテンツ作成に役立つツール

  • Buzzsumo
    コンテンツのパフォーマンス、トピック、競合サイトの分析など。
  • followerwonk
    Twitterの分析。ソーシャル活動に。
  • TagCrowd
    関連するキーワードを特定。それを元にコンテンツを作成する。

戦略

  • Twitter
    15分に1度アクション(ツイート、シェア、メッセージ)を起こそう。誰が何を話しているか、どこにリンクを張っているか、分析しよう。
  • HARO
    あらゆる分野のエキスパートとコンタクトが取れる。信頼できるソースを探す際に。
  • プレスリリースについて
    リンク獲得のために使う。ユニークでおもしろいコンテンツであれば、リンクを張ってくれる。
  • 個人的に頼む(知り合いなども含む)
    ニッチなマーケットの場合などは特に有効。
ペナルティへの対処方法はほぼ確立されているようなものですが、改めて振り返ると、煩雑なプロセスだと実感できます。また、仮にペナルティを解除されたとしても、有効なリンクも削除してしまうこともあり、ペナルティ以前の順位に回復しないケースもあります。現在ペナルティを受けていないとしても、定期的に被リンクの確認は行いたいところですね。なお、今回のセッションは3つのパートからなるセッションでしたが、残りの一つは割愛させて頂いております。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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