Dropboxの成功に学ぶビジネスにおける6つの教訓

Dropboxといえば日本でも利用している人の多いオンラインストレージサービスの代表的存在。実は2006年創業、Yコンビネーター出身の新興ウェブサービスでありながら、既に利用ユーザー数5,000万人以上、多くの有料ユーザーを抱え、2011年は200億円近い売上を得て収益化に成功している超優良企業でもあります。今回はそんなDropboxの成功にビジネスの成功の秘訣を学んでみようというユニークな記事をQuick Sproutから。 — SEO Japan

あなたは、Drew Houstonの会社Dropboxに出会わずして大きく成功することはできない。それは、今一番注目されているテック会社の1つと考えられていて、その2006年以降の台頭は、マーケティングとビジネスについてあなたに多くのことを教えることができる。

それでは、Dropboxの台頭から学べる6つの教訓を見ていくとしよう。

教訓その1: 収益モデルを作る

これは当たり前のように思えるが、人々がほとんどのことを無料で手にすることに慣れている世界では、収益のあるビジネスを経営することは簡単なことではないのだ…。いまだにお金を稼ぐ方法を見つけ出そうとしているTwitterに聞いてみることだ。Googleはそれを見つけ出し、Facebookは今その途中で、Dropboxはそれに成功した。

Dropboxは2ギガのストレージを無料で提供している。しかしながら、その量のストレージを使いつくして月々の有料登録をしている人が十分にいる。50ギガのストレージに対して毎月10ドルを支払う。100ギガの容量が必要なら、月々20ドルを支払うのだ。

Dropboxには5000万人以上のユーザーがいて、新規ユーザーは毎秒追加されている。しかし、その中で支払いをするのはたったの4%だけだ…。それでも、2ギガを超える人の数は常に増えているため、Dropboxは2012年に新規ユーザーを追加せずとも収益をあげることができるのだ。

レッスン: 自分がどうやってお金を稼ぐのかを見つけ出せるのが早ければ早いほど良い。広告からなのか?購読モデルなのか?製品販売なのか?サービス使用料なのか?

教訓その2: 賢くあるだけでは大企業を経営するには十分ではない

Dropboxの前、Drew Houstonは“自分とコード”だけのライフスタイルが好きだった。しかし、大学時代に読んだDaniel Golemanの著書Emotional Intelligenceが、大企業を経営するには知識と学位以上のものが必要であることを彼に確信させた。

それからというものDrewはビジネス本を読んだり、CEOになる方法を学ぶことに自分の時間を費やし始めた。そして彼は、大学でプロジェクトマネジメントの短期集中コースと人々に物事をしてもらうことになる2つの組織を率いることを進んで申し出た。

レッスン: ビジネスリーダーシップ、セールスマンシップ、マネジメントに関する本を読んでリーダーになる方法を学ぶ。成功を収めたビジネスを経営したもしくは経営している指導者を探し出す。彼らにあなたがリーダーとして成長する手助けをしてもらうよう頼む。地元の大学でマネジメントやリーダーシップに関する授業やセミナーを受ける。そして、他の誰よりも一生懸命頑張る

教訓その3: ストレスのたまる問題に答えを出す

Dropboxがそんなにも爆発的な成長を経験してきた理由は、携帯電話、タブレット、コンピュータなどの複数のデバイスに散らばっていたデータの問題を解決したからだ。そして、その問題は図らずもたくさんの人々に影響を及ぼす

彼らはどうやってそれを修正したのか。

Dropboxのアプリをダウンロードし、その中に自分のファイルを保存すると、あなたがどのデバイスを使っているかは関係なく全てのファイルにアクセスすることができる。そして、もしあなたが一つのロケーションからファイルに変更を加えたら、そのファイルはすべてのデバイスで更新される。他の人がこれらのファイルを見られるように招待することもでき、大きなファイルの共有を簡単にしているのだ。

その価値は明らかであるし、シンプルだ。

レッスン: Dropboxの爆発的成長は、たくさんのオーディエンスが経験している問題を解決したことが理由だ。オーディエンスが大きければ大きいほど、成長するのは簡単になる。膨大な消費者グループに影響を与える機会を探し、意義のある解決策を提示するのだ。

教訓その4: 自分が問題を抱えていることに気付いていない人々にそれを気付かせる

Dropboxが解決する問題は、直感的であるとは言えない。言い換えると、人々は、どのデバイスからもアクセスできるように全てのファイルを保存する1つの中心となる場所が必要であるということを知らない。

これは、人々が厳密には解決策を探しているわけではないことを意味する。だからDrewと彼のチームは、この製品の導入を増やすための方法を見つけ出さなければならなかった。

宣伝のために彼らが試した一つの方法は、Houstonの共同創設者Fredowsiが主張した、物を無くしてアフリカへと旅をしている棒線画の簡単な話を伝える動画以外の何物でもないホームページだった。人々はDropboxが提供するソリューションをすぐに理解した。

他に彼らがしたことは、顧客基盤を販売員に転換したことだった。Dropboxは、顧客に紹介のたびに250MBを与えると言ったのだ。この会社は、今もこの方法で顧客のおよそ25%を獲得している。

レッスン: ソーシャルメディア、ストーリテリング、顧客基盤を使って、あなたの製品に関する話を広める。ただ作れば人がやって来るわけではないのだ。あなたは、顧客が持っている問題とそれをあなたがどう解決するのかを明確で簡潔で説得力のある方法で伝えなければならない。

教訓その5: 無駄なく最低限に

会社の初期段階では、HoustonとFerdowsiの二人が、唯一の従業員だった。彼らは、デザインと開発については請負業者と仕事をし、自分たちは昼も夜もコード以外は何もしなかったが、120万ドルのVCの資金注入を初めて得るまでは正社員を雇うことは決してなかった。

2008年、会社の立ち上げから2年後、Dropboxにはたった9人の従業員と200,000人の顧客がいた。しかし、この無駄を省く精神は、彼らが経済の崩壊を楽に通過することを可能にした。2010年までには、従業員は2人追加しただけなのに、ユーザー数は10倍に伸びた。今日、彼らにはおよそ70人の従業員がいて、5000万人以上のユーザーがいる。

レッスン: あまりに大きくあまりに早く成長することに抵抗する。会社のお金を蓄えるためには、給料を低く抑え、最低限の出費にし、臨時労働者を雇うのだ。この方法であなたは、市場の暴落に持ちこたえることができる強固な基盤に投資することができる。

教訓その6: 中心にいることにもっとお金を費やす

Dropboxを取り囲む競合相手は手ごわい。Google、Apple、Amazon、Microsoftなどの大物がストレージ市場に興味を持っているだけでなく、小さな競合相手も常に登場しているのだ。

彼らにとっての一番の脅威は、iPhone、Mac製品、iPadを所有する数百万人のネットワークを持つAppleのiCloudだ。世に出ている1億8500万以上のアンドロイド携帯でかなり有効な製品の噂があるGoogleも脅威だ。

Dropboxはこの競争をどう対処していくつもりなのか?

彼らは世間の注目を受けるためにものすごい大金を費やさなければならない。さらにHoustonは、Dropboxを唯一のクラウドストレージプロバイダーにするために、携帯電話会社との取引にサインすることに時間を費やしている。また、彼はPCメーカーとテレビメーカーとも独占契約をするために動いている。

レッスン: 自分の会社が世間の注目を受けるように取り組む。ソーシャルメディア、宣伝行為、マーケティング費用、大きなブランドとのパートナーシップ、古き良き広告を使うのだ。

最後に

あなたが次のDropboxになる可能性は少ないだろう。しかしそれは、この会社が今ある成功を手にするためにしたことをあなたには真似ができないということではない。もしあなたがそうすれば、あなたが成功する確率は上がるだろう。

Dropboxの台頭からあなたが学ぶことができるビジネスの教訓は他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「6 Business Lessons You Can Learn from the Rise of Dropbox」を翻訳した内容です。

ビジネススクールで教えてくれるかくれないかはともかく、自らもシリアルアントレプレナーの筆者の記事だけに中々に読ませる内容でしたね。

全体的にどれも読んで納得の内容でしたが、個人的には4番目の「自分が問題を抱えていることに気付いていない人々にそれを気付かせる」に響くものがありました。私もたまに新規事業のアイデアを聞くことがあるのですが、最近は「スタートアップは課題を解決するソリューションであることが重要」という意識も高まっているのか、とりあえず「課題解決」について語る人は多いのですが、意外と「それって本当に皆がそう思ってるの?」「本当に潜在ニーズがあるの?」と思ったりすることもあったりします。

私自身もそうですが、自分で何かを考えてこれは便利だ!と思っても皆は特に気にしていなかったりすることは結構ありますし。その壁を突き破って良さを認識してもらって普段使いしてもらえるようになるかはスタートアップがどこまで成長できるかの大きな分岐点かもしれません。Dropboxの動画によるメッセージ戦略はもちろんそれが全てではないのでしょうが、アイデアに富んだ魅力ある手法ですね。さらにいうと、紹介者に追加のフリースペースを上げるというのは、デジタルサービスだからこそのユニークな手法ですね。

さて皆さんにはDropboxに学べるレッスンが何かあったでしょうか? — SEO Japan

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