これだけ理解しておけば良い2012年のSEOに関する5つの真実

公開日:2012/01/03

最終更新日:2024/02/17

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2012年はSEOの記事を充実させますといっておきながらソーシャルの話題が続いてしまいました。ということで、本日の締めくくりは久々のサーチエンジンジャーナルから2012年SEOに取り組む上で理解しておきたい事柄をまとめた記事を。2012年というか今後のSEOに普遍的に役立つ内容だと思いますのでSEOを気にしている方であれば皆さん一度は読んでみる価値ありの記事です。 — SEO Japan

もちろん、検索エンジンが未来に何をして何をしないのかを予測できる水晶玉を持っている人などいない。しかしながら、過去数年にわたる彼らの活動から推定して、進行し続けることがかなり確実なトレンドを特定することは可能だ。今日私達があなたに提供するのはそのこと―どのサイトが長期的に成功するのかに大きな影響を与えると私達が考える未来のSEOに関する5つの明確な事実―である。

事実1 – コンテンツは王様

Google Pandaのアルゴリズムアップデートが最初に発表された時、多くの人が非難の声を上げた。結局のところ、その変更の目的が、コンテンツファームサイト上に見つかったスパム的な記事を検索エンジンから一掃することによってSERPをきれいにすることであるなら、なぜそんなにも多くの質の低いサイトが自分の地位を確保するために飛び込んだように思えたのか?

あなたはこれを、質の高いコンテンツを提供することが単純に重要ではないという暗示としてみることができるものの、賢老いマーケッターは、コンテンツは今も―そして今後も常に―検索エンジンにとって王様であるということを知っている。その理由は…

検索エンジンの主な目標は、お金を稼ぐことだ。もし人々が検索結果を質の低いものとして受け取ってそのサービスを回避すれば、検索エンジンはそれをすることができなくなる。これが理由で、検索エンジンは、できる限り一番良い結果を提供するためにアルゴリズムを洗練するプロセスに常に従事するだろう。そして、どのテキストがSERPに表示されるべきかの戦いにおいて、価値の低いスパムコンテンツが、良く書かれた信頼できるコンテンツに勝つことは絶対にないのだ。

そう、Googleやその他の検索エンジンは、まだどうやってSERPからスパムページを取り除くかの暗号を解読していないかもしれないが、少なくとも彼らがそれに一生懸命取り組んでいることは確かなのだ。そして、その日がやって来た時、長期的に成功するのは、優れたコンテンツを提供することに焦点を合わせたサイトオーナーだろう。

事実2 – 自然なバックリンクが常に勝利する

うん、あなたが、自分はGoogleをだまして自分のサイトを上位に表示させることを保証した“10ドルで10,000バックリンク”パッケージがあるから大丈夫だと考えていることは知っている。しかし、はっきり言って、Googleは今、そして今後も常に、あなたよりも賢いのだ。Googleやその他の検索エンジンは、トップクラスの博士号取得者やこの国の技術者を雇い、そのたった1つの目的は、そのようなリンクスキームを引っこ抜いて、それらを低く評価することなのだ。

だから、あなたは、プロフィールリンクやスパムサイトからの有料リンクがたくさん詰め込まれたリンクプロフィールにもかかわらず、上位を獲得することに一時的に成功しているかもしれないが、あなたの成長は長くは続かなそうだということを頭に入れておくことだ。長い目で見ると、時間をかけて証明されるであろう、優れた質の高い関連性のあるバックリンクを獲得することに焦点を合わせた方がずっと良い戦略なのだ。

しかし、どうやってこれらの重要なリンクを手に入れるのか?このソリューションは上記の事実1と密接な関係がある。優れたコンテンツを配信することが、信頼できるサイトから自然なリンクを築くための一番良い方法だからだ。自分のニッチ内の他の人気サイトにゲストブログを書くことや、読者にあなたのコンテンツをソーシャルサイトで共有することを奨励したり、正規のプレスリリースを展開することも、あなたのリンクプロフィールを実にきれいに保ち、検索エンジンにとって魅力的なもので在り続けるには良い方法だ。

事実3 – パーソナライズド検索が現実のものになる

昔ながらの多くのSEO担当者たちは、標準的なSERPを閲覧者の個人的関心や繋がりを反映して調整するパーソナライズド検索機能の導入に憤激してきた。

例えば、もしあなたがGoogle Readerプログラムを介していくつかの人気SEOブログを購読していたなら、これらのサイトからの結果が、あなたが発信元を購読しているためこのコンテンツはあなたにお勧めですという言葉と共に、自分のSERPに登場することに気がつくかもしれない。これらのパーソナライズされた結果は、あなたがGoogleプロフィールにログインしなかった場合に自然なSERPに表示されるサイトを揺さぶる。それは、従来の上位表示を達成するために時間とお金を費やしてきたマーケッターにとっては、かなり苛立つ事実なのだ。

しかし、これらの苛立ちにもかかわらず、検索結果へのソーシャルプロフィールの統合に関して私達がこれまでに目にしてきたことは、単なる始まりにすぎない。実際、パーソナライズド検索は、範囲を広げることが予測される。なぜなら、あなたの好みに基づいたユニークなSERPを生み出すことが、あなたを戻って来させ検索エンジンのサービスを使わせ続ける(その結果として、会社がより多くのお金を稼ぐ)ような関連性のある結果を提供するのだ(少なくとも、理論上では)。

その結果、これらの変更は、あなたがプロフェッショナルネットワークを築くことを非常に重要なものにしている。実際、この転換は、あなたが人気ソーシャルネットワークサイトで大きなネットワークを築くことに時間をかけた場合にのみ(これによってあなたのコンテンツを見た人の数を増やすことになるため)、競争率の高いSERPに割り込む大きなチャンスを示すかもしれないのだ。

事実4 – 複数プラットフォームの最適化がカギ

従来の検索エンジンは、人々がオンラインで情報を見つけるためのデフォルトのアクセスポイントであったが、私達がウェブを移動したり結果を解析するために使う手法の数と範囲は、過去数年で劇的に増加している。

例えば、あなたは今もデスクトップやノートパソコンから標準的なGoogle検索を実行する傾向があるが、タブレットコンピューターやスマートフォンからも情報を閲覧しているかもしれない。もしかすると、Appleの“Siri”システムのような音声命令技術プログラムを活用しているかもしれない。これらの代替プラットフォームにおいて私達が最近目にしている素早い成長を考えれば、インターネット情報アクセスの拡大のトレンドが将来続かないことを前提とする理由はどこにもない。

ウェブサイトの所有者としてあなたは、人々が自分のビジネスに関する情報をこれらのいずれかのプラットフォーム上で探しているかもしれないことを認識し、できる限り多くのプラットフォームで自分のサイトを最適化することを極めて重要なこととする必要がある。この段階での重要な行動には、ウェブサイトのモバイル版をローンチすることや、Siriのような第三者プログラムによって情報ソースとして使用される傾向があるGoogle PlaceやYelpのようなサイト上でプロフィールを保持することなどが含まれる。

事実5 – ソーシャルアクティビティが重要性を増す

2010年後半には、ソーシャルシグナルがランキングの要因として使われているというGoogleのかつてない発表がもたらされた。そして、人気のあるソーシャルネットワーキングサイト上での活動に関してウェブが失速する兆候は見られないため、ソーシャルシグナルの重要性はウェブビジネスにとって増加し続けそうである。

自分のサイトのソーシャルメディアプレゼンスを築くことに時間を投資すべき良い理由となる証拠がもっと必要だって?2011 SEOMoz Search Engine Ranking Factorsの研究に貢献した132人のSEO専門家団が、“ページレベルでのソーシャルシグナル”と“ドメインレベルでのソーシャルシグナル”を(“ユーザーにとってのサイト/ページの知覚価値の分析”に続いて)将来のランキングの要因として重要性が最も増加しそうな3つの要因の2つとして評価したことをよく考えるのだ。これらの業界専門家たちが、ソーシャルシグナルは検索エンジンアルゴリズムでより大きな役割を果たすと予測するなら、あなたも今こそ時流に乗る時であると信じた方が良い!

では、検索エンジンが報いるようなソーシャルプロフィールをどうやって築くことができるのだろう?あなたが毎日活動しているソーシャルネットワーキングサイト上で時間を過ごして、個人的に自分のフォロワーに接触する努力をすることから始めよう。一貫した役に立つ情報を提供することによって、あなたは支持者を作り、自分の取り組みに関するソーシャル共有の数が増加するのを目にし始めるだろう。SEOの世界における将来的な変更から自分のサイトを守るために価値ある投資をするのだ。


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「The Future of SEO: 5 Clear Facts You Should Know」を翻訳した内容です。

少し当たり前すぎる感もあるかもですが、実際問題私も含めて多くのSEOのプロの人たちも「これからのSEOはコンテンツSEO!」といっているわけですし、SEOに詳しくなくともこれを理解しておけば良い的な記事でもあったと思います。SEOで長年飯を食ってきた私としては、ある意味、SEOに対する取り組み方を根本的に変えることを要求される恐ろしい内容でもあります。最もまだまだコーディングレベルの対策に外部リンク対策にしろ色々できることはありますし実際それはそれでやっていくのですが、中長期的にはここに書いてあることを事実として認識して真面目に地道に昔ながらのことも先取りした取り組みもやっていくしかないんだろなぁ、と思います。2012年はSEO業者にとっても存在価値を問われる1年とは思いますが、皆さんお互いに頑張っていくしかないですね!)– SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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