人を動かすプレゼンテーションを実現する15の秘訣

公開日:2012/11/01

最終更新日:2012/11/01

ブログ

SEO Japanの過去の人気記事に、とある起業家兼投資家が書いたプレゼンを成功させる15の秘訣という記事がありました。今回、同じくプレゼンを成功させる15の秘訣をコンテンツマーケティングの啓蒙家ジョー・ピュリッチが書き出した記事を。年間100回近くのプレゼンを行う筆者だけにその内容が気になります。また前回はどちらかというと少人数の相手向けの内容でしたが、今回の記事はセミナーやイベント等での多人数向けのプレゼンを意識した内容になっています。 — SEO Japan

私は、今年だけでも40回のスピーチと基調講演、さらに50回のウェビナーもしくはウェブキャストによるオンラインプレゼンテーションをする予定だ。2007年以来、私は、生もしくはオンラインで300回以上のプレゼンテーションをしてきた。



2010年スロベニアでの基調講演プレゼンテーションより

さらに私は、この期間、他の人による1000ものプレゼンテーションを聞かなければならなかった。私は決して完ぺきではないが、正直なところ誰にもそれを期待していない。

ブログと本の次に、イベントでのスピーチは恐らく私がしてきたことの他の何よりもビジネスに成長をもたらしてきた。以下は、私が自分のプレゼンテーションに取り入れる努力をしているいくつかの演説の秘訣だ(順不同)。

  1. 全てのスライドに自分のTwitter名を入れる。少なくともソーシャルメディアに精通したイベントでは、ツイートしている人が常に複数いる。通常は、自分のTwitterハンドルをスライドデッキの最初に置くだけでは十分ではない(もし遅れて部屋に入ってきた人がいたら?)。私は全てのスライドに自分のTwitterハンドルを追加しており、ツイートは以前の2倍以上に増えた。これは、あなたのメッセージが届く範囲を広げるのに素晴らしい方法だ。
  2. ツイート可能なメッセージを準備する。私は友人のJay Baerからツイート可能な言葉を準備しておくことを学んだ。それらをスライドに入れて(140文字以下で)、影響を最大限にするために少なくとも2回繰り返すようにしよう。
  3. イベントのハッシュタグを使って自分のスピーチを事前に宣伝する。プレゼンテーションの前日もしくはその日の朝に、あなたが話すということ、何について話すのか、何時なのかをイベントのTwitterハッシュタグ(#cmworldのような)を使って人々に知らせる。どのセッションに参加するかを決めていなくて私のスピーチに来ることにした人がどんなに多かったかは伝えきれない。
  4. スライドに20語以上を入れない。もし人々がスライドを読まなければならないのであれば、あなたは彼らを失うことになる。あなたの話に合図を出す見出しとテキスト、論点を増幅させる画像を使用するのだ。私の目標は、いつか、Seth Godinのアドバイスを受けて自分の全てのスライドに文字を入れずに画像だけにすることだ。
  5. 言葉を使うなら、最低でも30ポイント以上のサイズにすること。スライド上にテキストを入れるなら、実際に読むことが可能なサイズにすること。30ポイントが最小だ。
  6. 演壇の後ろに立たない。演壇はあなたとオーディエンスの間に不必要な壁を作る。オーディエンスに対して話すのではなく、オーディエンスと話すのだ。
  7. 歩き回っても構わない。あなたは人間なのだ…あなたには足がある…だからそれを使おう。前に後ろに歩くことができる場所をステージ上にいくつか見つける。自分の場所に5秒間留まった後、次の場所へと動く。新しいトピックを始める度に動くのだ。
  8. 演説用の衣装を手に入れる。覚えてもらうためには、使えるものは何でも使う必要がある。衣装は重要だ。人々が記憶するものを見つけるのだ。私個人は、いつもオレンジ色のシャツを着ている。ここ5年はオレンジのシャツなしでプレゼンテーションをしたことがない。人々はそれを期待し、いつもそれについてコメントをする。私の友人Mari Smithは青緑色を使い、時々、特別な青緑色のアイテムでステージや座席を装飾する。一つには彼女が素晴らしいショーを催すのが理由で、人々は常にMariを記憶している。他のどこかでその色を見た時に、Mariのことを考えるのだ。
  9. たくさんの笑顔を。それは人から人へと広がっていく。常に大きな笑顔でプレゼンテーションを始め、少なくとも5分に1回は笑顔になるようにする。人は笑顔になればなるほど、一般的によりポジティブになる。それは人々の目を覚ましておくことにも役立つ。
  10. 行動喚起としてショートリンクを使用する。私は、全てのスライドプレゼンテーションの中に、自分が議論していることについて追加情報を得るためのショートリンクをいくつも含めている。最近の3回のプレゼンテーションでは、プレゼンテーションから直接アイテムをダウンロードした人が189人いた。私はコンテンツの追跡のためにbit.lyリンクを使用している。
  11. 参加者に何かをあげる。私はいつも、参加者に報いるためにサイン入りの著書をあげている。それは後の疑問に役立つし、プレゼンテーションの後に常に誰かと話すきっかけとなる。それがより多くの質問を促し、ネットワーク作りのチャンスを広げる。私はこの戦術で複数の新しい顧客を開拓した
  12. プレゼンテーションに1つの主要な行動喚起を入れる。あなたは参加者に何かをして欲しいはずではないか?それなら彼らにあまり多くの選択肢を与えないこと。あなたがそれぞれのプレゼンテーションから本当に人々にして欲しいことを1つ提示し、それを追跡するためのクーポンコードやショートリンクを含めるのだ。
  13. リストを利用する。私のスピーチやプレゼンテーションの見出しのほとんどには数字が含まれている。“今すぐ始められる8つのコンテンツマーケティングの秘訣”、“そこそこのコンテンツマーケティングと優れたコンテンツマーケティングを分ける6つのカギ”などだ。友人であり同僚のMichael Weissは、3を使用すべきだと言っている(Michaelによると、演説の中で重要性を持つ数字らしい)。どちらにせよ、数字は、人々を自分がプレゼンテーションのどこにいるかに集中させる。
  14. 流れを切り替え、8分ごとにストーリーを伝える。オーディエンスは長い間注意を払うことしかできない。数分ごとに、停止したり自分の論点に関連する何らかの話を伝えることによってプレゼンテーションの流れを一旦止める。彼らはこの話を最も覚えているだろう。それが、彼らに参加させ続け、スピーチにおけるあなたの使命全体を促進するのに役立つ。
  15. アリストテレスの言葉に留意する。初めて演説を教え始めた時、私はいつもスピーチに対するアリストテレスのアドバイスを使用していた:自分が何を話そうとしているのかを相手に伝え(導入)、それを伝え(本題)、自分が何を伝えたのかを伝える(結論)。演説の大部分は繰り返しだ。この手の組み立てが大いに役立つ。

あなたを成功に導いたアドバイスが他に何かあるだろうか?


この記事は、Content Matrketing Institute – Joe Pulizzi’s Blogに掲載された「15 Presentation & Public Speaking Tips that Roc」を翻訳した内容です。

豊富な経験に裏打ちされているだけあり、すぐに使える実戦的なアドバイスが多かったですね。プレゼンをそこで終わらすのではなく、そこから実際のアクションに誘導するという観点、特にソーシャルメディアをうまく活用してプレゼンの価値を最大化させる、という考え方は、見習うべき点が多いと感じます。個人的には特に2番目の「ツイート可能なメッセージを準備する」というのが賢いなぁ、やってみたいなぁ、と思わず感心してしまいました。あなたも次回のプレゼンの際に使えそうなものがあれば是非。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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