起業家にお薦め : 事業の成長を支援するウェブアプリ トップ25

公開日:2010/04/09

最終更新日:2024/03/18

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起業家に役立つ便利なウェブアプリを分野別に25紹介。英語版サービスばかりですが、日本語で使えるモノもありますし、米国の起業家がどのようなサービスを使って仕事をしているのか、と言う参考にもなります。筆者は日本でもお馴染み、ヒートマップのASPサービスを最初に開発したCrazyEggのCEOです。

小規模なビジネスを運営するのは決して楽ではない!通常の管理業務をこなし、財政事情を把握し、さらに、マーケティングの成果を測定しなければいけないこともある。これはほんの序の口だ… 毎日他にも多くの仕事をこなさなければならないのだ。

しかし、幸いにも、作業を効率化させるだけでなく、ビジネスを成長させる上でも役に立つ複数のウェブアプリケーションが開発されている。

日常業務を簡素化するアプリケーション

eメールのチェックから、スタッフへの対応に至るまで、必ず毎日こなさなければいけない仕事がある。しかし、リキッド・プランナーのようなアプリケーションを使えば、短い時間でこのような仕事を済ませ、ビジネスを成長させる業務に専念することが出来るだろう。

Google Calendar(グーグル・カレンダー) – ミーティングのスケジュールを容易に把握することが出来るアプリケーションが存在する。グーグル・カレンダーを使えば、ミーティングのスケジュールを把握するだけでなく、カレンダーを同僚とシェアしたり、共同して利用することが出来る。

Gmail(Gメール) – eメールはすぐに溜まってしまう。しかし、Gメールにはフィルター機能が備わっているので、無益なeメールを読まなくて済む。また、自動的にあまり重要ではないメッセージをフィルタリングすることも出来るので、受信箱を詰まらせる心配をしなくて済む。

Campfire(キャンプファイヤー) – コミュニケーションは企業の成功に大きく影響する。キャンプファイヤーは、一つの場所で全てのスタッフとコミュニケーションを取ることが出来る機能、そして、さらに素晴らしいことに、会話の記録をつける機能も提供している。

Liquid Planner(リキッド・プランナー) – プロジェクトを納期に間に合わせることは非常に重要だ。リキッド・プランナーは、プロジェクトをモニタリングするだけでなく、納期に間に合う可能性まで教えてくれる優れモノだ。

Wufoo(ウーフー) – 登録フォームであろうが、連絡先の要請書であろうが、ウーフーを使えば簡単にフォームを作成/管理することが可能だ。ウーフーの最も素晴らしい点は、テクノロジーの知識が浅くても利用することが出来る点だ。

財務処理を楽にするアプリケーション

ほとんどの人が収益を上げるために会社を運営しているはずだ。財務状況を把握することが出来ない場合、収益を得るよりも、費やす方が容易だと言う事実をすぐに思い知ることになるだろう。これから紹介するアプリケーションを使えば、財務の管理を改善するだけでなく、支出のパターンを変えることなく、資金を節約することが出来るようになるはずだ。

Proposable(プロポーザブル) – クライアント候補に提案を行うのは辛い仕事だ。そんな時、プロポーザブルを使えば、苦労することなく提案書を作成し、分析機能を介して、読んでもらえたかどうかを確認することが出来る。

Freshbooks(フレッシュブックス) – 顧客を獲得したら、今度は彼らが実際に料金を支払っているかどうか知りたくなるはずだ。2、3社のクライアントを管理するのは容易だが、数が増えてくると大変な作業になる。そうなったら、フレッシュブックスに頼ろう。簡単に請求書を送ることが出来るようになるだろう。

Mint(ミント) – 経費を記録することはもちろん重要だが、個人の資産を記録することも大切である。起業家として、小切手を使わずに仕事を行わざるをえない状況に身を置かれる可能性もあることだろう。

BillShrink(ビルシュリンク) – 資金の節約に苦戦したくないなら、ビルシュリンクを利用しよう。このアプリケーションを使えば、ガス代、会社の携帯電話料金、さらにはクレジットカードの請求額させも節約することが出来る。

Recurly(リカーリー) – 繰り返して請求を行うシステムを設定するのは、面倒なだけでなく、費用も結構かかる。そんな時、リカーリーがあれば、企業ベースで顧客に請求を行い、会費を管理することが簡単に出来る。

ソーシャルウェブを活用するアプリケーション

好き嫌いは別にして、ソーシャルウェブを無視することは出来ない。誰もがソーシャルウェブを活用している… 例えばフェイスブック。現在、フェイスブックは全世界で2番目に人気が高いウェブサイトに成長した。そこで、絶対に利用するべきソーシャルアプリケーションを幾つか挙げていこうと思う。

LinkedIn(リンクトイン) – ネットワーク作りは、ビジネスを成功させる上で重要な役割を持つ。あまり時間がなくても、リンクトインを使えばウェブ上でネットワーク作りを行うことが可能だ。

Twitter(ツイッター) – 評判が全てである。ビジネスの規模が小さいときは、すべての顧客のご機嫌を取らなければならない… たとえ自分が間違えていなかっとしてもだ。そんなときに便利なのがツイッターだ。自分の会社および競合者に関するつぶやきをチェックし、返答することが出来る。

Hootsuite(フートスイート) – ソーシャルネットワークのプロフィールすべてを管理するのは厄介な仕事である。しかし、フートスイートを使えば、ツイッター上のつぶやきのスケジュールを決めたり、ソーシャルネットワークのスタッツを追跡したり、さらにはブランドを管理することも出来る。

WordPress(ワードプレス) – ブログは、新しい顧客を獲得する素晴らしい手段である。ワードプレスを利用して、新しい顧客に業界について、そして、皆さんの製品が提供する解決策について知ってもらおう。

時間を有効に使うためのアプリケーション

1日はたった24時間であり、すべての作業を実施する時間はない。この点を変えることは出来ないが、効率を上げることで、ビジネスを成長させる仕事に時間を費やすことは可能だ。

Ta-da list(ターダ・リスト) – 実行する必要がある仕事を記録しておかなければ、忘れてしまうだろう。ターダ・リストは、タスクを記録するだけでなく、それぞれの仕事の優先度まで決めることが出来る、無料のアプリケーションである。

RescueTime(レスキュータイム) – 1日は24時間しかなく、増やすことは出来ない。しかし、時間を有効に活用することは出来る。レスキュータイムを使えば、時間の使い方を追跡し、最適化することで、効率を改善することが出来るだろう。

43 things(43 シングズ) – ビジネスを運営することに精いっぱいになり、長期的な目標を忘れてしまう可能性がある。長期的な目標を持つことは重要だ。そこで、43 シングズの出番だ。このアプリケーションを使ってその目標を記録しておこう。そうれすれば大事なことを忘れずに済むはずだ。

データに基づいた決定を行うアプリケーション

成長を追跡したいなら、事業にとって重要なメトリクスを観察しよう。次に紹介するアプリケーションを介して、メトリクスをチェックするだけでなく、サイトを最適化し、成長率を上げよう。

Google Website Optimizer(グーグル・ウェブサイト・オプティマイザー) – マーケティグに投資するアイデアは素晴らしい。しかし、既存のビジターを最大限に活用することも同じぐらい重要だ。グーグル・ウェブサイト・オプティマイザーを介して、ビジターを顧客に変えることが出来るように、サイトを最適化しよう。

Google Analytics(グーグル・アナリティクス) – ウェブサイトのメトリクスを記録するために大金を投じる必要はない。グーグル・アナリティクスは無料で提供されており、ウェブサイトのビジター数を記録し、ROIを教えてくれる素晴らしい分析ツールである。

Crazy Egg(クレイジー・エッグ) – スタッツは確かに有効である。しかし、“百聞は一見にしかず”が当てはまるときもある。クレイジー・エッグを使えば、ウェブサイトのどこがクリックされているのかをビジュアルで確認することが出来る。

Survey.io(サーベイ.io) – ユーザーが自分の会社について思っていることをどうしても知りたいのなら、彼らに対して調査を実施する必要がある。サーベイ.ioを使えば、リアルタイムで顧客を調査し、正確なフィードバックを得ることが出来るだろう。

異なる方法で仕事をするアプリケーション

仕事をするために従業員を雇う必要はない。アウトソースをすれば、手ごろな価格で仕事を終わらせることが出来るはずだ。

oDesk(oデスク) – 従業員を雇って仕事を与えるのも一つの手だが、起業したばかりの場合は、コストの面で難がある。そんなときは、oデスクを使おう。このアプリケーションを使えば、どんな仕事でも無理のないコストで済ますことが出来るだろう。

Mechanical Turk(メカニカル・ターク) – 面倒な仕事を予算内でしかも素早く済ませる必要があるなら、メカニカル・タークが役に立つだろう。他のクラウドソースのサイトとは異なり、低価格で仕事をアウトソースすることが出来るはずだ。

仕事を楽しくするアプリケーション

同僚と面白いファイルを共有したり、楽しんだり、職場を楽しくするアプリケーションを幾つか紹介していこう。

Dropbox(ドロップボックス) – 内部ネットワークを設定し、スタッフとファイルを共有するアイデア自体は素晴らしい。しかし、コストが高すぎる。ドロップボックスを使えば、遥かに低価格で同じことが出来る。

Pandora(パンドラ) – 仕事ばかりしていて、楽しみが何もない1日は惨めだ。BGMを流そう。パンドラの素晴らしいところは、自分の好みに合った音楽チャンネルを作ることが出来る点だ。

結論

ビジネスを成長させるために活用することが出来るアプリケーションはたくさんある。今回は私のビジネスの役に立ったアプリケーションを紹介した。他にもチェックする価値のあるアプリケーションを知っているなら、コメント欄で紹介してもらいたい。


この記事は、Quicksproutに掲載された「The Entrepreneur’s Guide to Web 2.0: Top 25 Applications to Grow Your Business」を翻訳した内容です。

しかしこうして見ると、アメリカって起業家、SOHO向けのサービスがかなり充実していますね。インターネット普及以前からそう思っていましたが、その種のサービスもネットの普及と共に全てネット化してきたようです。

なんとなく知っているアプリケーションが多かったですが、oDeskとかカスタマーサポートのアウトソーシングサービスなどはいかにもアメリカ的ですね。43 thingsは数年前に少しだけ話題になったサービスと思いますが、継続はもちろん意外と人気があるようで驚きました。後は財務処理と言うか会計系のウェブサービスが充実しているのが日本との大きな違いでしょうか。日本でもこの種のサービスがもっともっとウェブ化すると起業もしやすくなるかもしれません?

ちなみにこの記事は最初にも書きましたがCrazyEggのCEOであるニール・パテル、つまり起業家自らが書く人気ブログQuick Sproutの初翻訳記事です。起業家に参考になる記事を定期的に配信していきたいと思います! — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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